検査について
関節リウマチの検査
関節リウマチを診断する際、当院では血液検査、関節エコー、レントゲン検査、尿検査を用います。各検査の詳細は以下をご覧ください。
血液検査
関節リウマチの診断には、抗CCP抗体とリウマトイド因子(RF)を測定します。関節リウマチと診断される約70〜80%の方でこれらが陽性になりますが、残りの20〜30%はそれらが陰性の「血清反応陰性関節リウマチ」の場合があります。治療が始まると、薬による副作用がないか、腎機能や肝機能などの状態をチェックしていきます。
関節エコー
心臓や腹部のエコー(超音波)検査を受けた事がある方は多いかと思います。リウマチ性疾患では関節や腱組織などに炎症を起こす事がある為、痛みや腫れのある関節の状態を診ていきます。自覚症状が無くてもエコーでは軽微な炎症もとらえる事ができます。エコー検査は痛み(侵襲)を伴わない検査ですので、ご安心ください。
当院では、院長と看護師1名が日本リウマチ学会登録ソノグラファーの資格を有しています。
レントゲン検査
関節リウマチでは、関節の隙間が狭くなったり、「びらん」と呼ばれる虫食い状に骨破壊が生じる事があります。また関節リウマチでは肺にも変化が生じる事があるため、定期的に撮影を行います。
尿検査
尿は腎臓で作られます。関節リウマチなどの膠原病では、腎臓に障害が起きる場合があります。また薬の副作用で腎機能に影響を及ぼす事があるため、尿たんぱくや尿潜血などのチェックをします。