ひよっこ経営者が休日にしていること

  • 2025.03.16

 皆さん、開業医の休日の過ごし方にどんなイメージをお持ちでしょうか?  私の場合は特殊かもしれません。私は今日も朝7時から、ある経営者の You Tube を観ています。平日の夜も時間があれば時々視聴しているのですが、一代で何百人ものスタッフを抱える会社を築き上げた方の言葉が現在の自分にどう響くのかいつも確認作業を行っています。  この確認作業というのは私にとって非常に大きな意味を持ちます。そこには、人としての在り方やさまざまな教訓が含まれます。学びの宝庫としか言いようがありません...

自己評価ってなんぞや?

  • 2025.03.15

 「自己評価」という言葉があります。しかし、私は「自己評価」という言葉はそもそも存在しないのではないかと考えています。「評価」というものは、他人によってのみなされるものであり、自分が行うものではないからです。価値があるかどうかは他人が判断することです。他人はあなたの商品なり作品なりの仕事に価値があると判断すればお金を払うでしょうし、あなた自身が価値のあるものだと思っていても、他人が価値はないと判断すればお金は払われないでしょう。  「自分はこんなに頑張っているのに、全然給料上がらへん」と...

日輪刀

  • 2025.03.13

 経営者は「決断」の連続である。しかし、「決断」の真の意味は、非経営者はもとより経営者も未熟であれば理解できないものである。  今までもこのブログで述べてきたが、「決断」とは「断つことを決めること」である。他人にどれだけ冷徹非情と思われようが、いざという時に迷いなくバッサリと切れるかどうか、これが経営者に求められる大きな能力の一つであると思う。  決めきれないあるいは情に流されるというのは、組織に負の因子を残してしまう、つまり手術でいえば病巣を取り切れない行為に等しく、やがてそれは...

教本改定

  • 2025.03.12

 日本ソムリエ協会の SAKE DIPLOMA 教本がこの3月に改訂され、第4版が出版されました。早速購入してしまいました。  大幅改定を期待しワクワクしておりましたが、マイナーチェンジに留まっていました。それでも自己流の楽しみ方を見つけるのが私です。自分の頭の中の記憶を頼りに改定箇所を探し、旧版と見比べての答え合わせ・・・こんな地味なことでも楽しめるのが私の強みです。  「百万石乃白(2025.02.27)」で紹介した百万石乃白という酒米は、第4版で初めての登場です。つい...

組織における合議制

  • 2025.03.11

 当院における意思決定はすべて「トップダウン」である。組織によっては「合議制」で行うところもあるだろうが、当院では合議制を一切採用していない。  もちろん、これはスタッフの意見を全く聞かないということではなく、私から各スタッフに自分の意見を出すよう求めることはあるが、最終決定権は組織のトップである私にあり、最終責任は私しか負えないわけであるので、クリニックに関わることは全て私が決める。  一見、独裁的に見えるかもしれないが、批判を恐れず言えば、私からすれば「合議制」は「学級会」でし...

経営者が「孤独」から脱却しなければならない理由

  • 2025.03.09

 「経営者は孤独だ」とよく言われます。実際に経営者になってみないと、この孤独感の深みは絶対に理解できないものでしょう。経営者の誰しもが必ず通る道です。しかし、「真の経営者」になるためには、この「孤独」から脱却できなければなりません。私が考えるその理由には大きく二つがあります。  「孤独」を感じるということは、「他人に自分のことを理解してもらいたい」という承認欲求が存在することを意味します。人であれば当然誰しもが持っている欲求ですが、経営者にとって承認欲求を捨てきれないということは「自分に...

「変化を嫌う人」

  • 2025.03.08

 本日も「新体制プレゼンテーション(2025.02.19)」の「当院に要らない人」シリーズです。最終回は「変化を嫌う人」です。  人であれ組織であれ、それ単独で生きていくことはできない。他者、他の組織を含めた周囲の環境の中で生きていかなければならないので、常に何らかのストレスが伴う。しかし、それにうまく対応できなければ、組織の場合、衰退そして廃業につながりかねない。  我々は「保険診療」を行う「保険医」である。自由好き勝手に診療を行ってよいものではなく、一定のルールに従って行わなけ...

なぜブログを書くのか?

  • 2025.03.06

 リウマチ患者さんや日本酒好きの人やクリニック等を経営している人など、色々な方が私のブログを読んでいるのかもしれない。今まで面識のなかった人からも「ブログを拝見しています」と言われると、もちろん悪い気はしない。  しかし、私は読者がどのような感想を持つかということに実はあまり関心がない。ブログの良いところは、筆者から読者への一方向性にあり、読者の反応が見えないことである。反応が見えることは良いことでもあるが、無責任な反応にわざわざ煩わされる必要もない。ただひたすらに、自分の頭にあること、...

関節リウマチの診断を血液検査だけに頼る危うさ

  • 2025.03.06

 本日は久しぶりに関節リウマチ(RA)のお話をしましょう。  当院は主標榜科が「リウマチ科」ですので、初診の方のほとんどが手指のこわばりやいずれかの関節の痛みや腫れを主訴に来院されます。「ネットで色々調べるとRAが心配で・・・」このように訴える方もおられます。  RAかどうかは血液検査をすれば簡単に分かると思っている方が多い印象を受けます。非リウマチ専門医やリウマチ専門医の一部でさえも、同様に考えている人がいます。リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体を測定し、それが基準範囲内であ...

「仕事の量や範囲を自ら決めてしまう人」

  • 2025.03.05

 本日はまたもや「新体制プレゼンテーション(2025.02.19)」の深掘りです。「当院に要らない人」シリーズです。「仕事の量や範囲を自ら決めてしまう人」が「要らない」理由は何か?  組織全体つまりスタッフ全員でこなさなければならない仕事の量や範囲というものは一定ではなく、核となる部分は不変であるものの、その他の部分は変わりうるものである。つまり、スタッフ一人一人は自らがベースでこなさなければならない仕事は当然こなしつつ、外殻にある変わりうる仕事に対しても協力しながら臨機応変に対応しなけ...