トップに立つ者の重責

  • 2024.07.18

 組織のトップの立場にいると、他の組織が体を成しているのかどうか観察する癖ができてしまう。

 組織を構成している人をみれば、その組織全体のレベルが分かる。それは即ち、その組織のトップのレベルが分かってしまうということである。愚痴や不満など、生産性のない会話が蔓延る組織は、すでに末期症状を呈しているといっても過言ではない。いくら素晴らしい才能や仕事に対する意欲を持った人間でも、その置かれる環境が劣悪であれば腐らしてしまうことになる。

 組織において人は宝である。言うは易しでであるが、トップがそのような気持ちを常に持ち、スタッフにそれが伝わるような言動をしていれば、組織が腐ることはないはずである。

 残念な人々をみると、憐みの気持ちでいっぱいになる。