経営者と被雇用者

  • 2024.07.26

 1ヶ月前に、「孤独」と「孤高」の狭間(2024.06.27)を書いたが、最近の自分は孤独を感じることがなくなってきたように思う。これは、自らの理解者ができたということではなく、孤独を孤独と感じなくなってきたということである。  他人と比較することがなくなったのだろう。そういう意味においては、孤高の領域に踏み入れつつあるのかもしれない。  「よく頑張ったよ」「こんだけ頑張ったんだから仕方ない」・・・人はしばしば、結果が出なかった時、それまでの自らの努力や上司・同僚からの言葉を盾に自...

SAKE DIPLOMA 一次試験突破!!

  • 2024.07.21

 昨日診療終了後、「雄町」の聖地である岡山へ向かいました。夏休みが始まったこともあり、新幹線は家族連れなどで多くの人・・・  コロナが流行していますが、皆さんその意識が低いのか、マスクをしている人は少数です。私は、人との接触を避けるため座ることはせず、1号車と2号車の連結部で立って移動しました。米原から岡山までは1時間半で着きますので苦痛ではありません。  ホテルにチェックイン後、予定通り「前夜祭」と称して呑みに行って参りました。酒造好適米の「雄町」だけでなく、飯米の「朝日...

トップに立つ者の重責

  • 2024.07.18

 組織のトップの立場にいると、他の組織が体を成しているのかどうか観察する癖ができてしまう。  組織を構成している人をみれば、その組織全体のレベルが分かる。それは即ち、その組織のトップのレベルが分かってしまうということである。愚痴や不満など、生産性のない会話が蔓延る組織は、すでに末期症状を呈しているといっても過言ではない。いくら素晴らしい才能や仕事に対する意欲を持った人間でも、その置かれる環境が劣悪であれば腐らしてしまうことになる。  組織において人は宝である。言うは易しでであるが、...

なぜ日本酒について書くのか?

  • 2024.07.15

 リウマチ診療と日本酒って全然関係ないのに、なんでこんなに日本酒のことをブログで書いているの?と思われる読者も多いかもしれません。  日本酒造りに携わっている方々は職人です。各酒造さんのホームページを見ると、米・水・酒造りに対する思いがずっしりと伝わってきます。  私は医師も職人だと思っています。一方で、各クリニックのホームページを見た時に、診療に対する思いが伝わってくるものはほとんどありません。大抵は、表面的なことしか書いていません。そういうのを目の当たりにすると、ポリシーもなく...

SAKE DIPLOMA 1次試験 まであと1週間

  • 2024.07.14

 とうとう、SAKE DIPLOMA 1次試験まであと1週間となりました。写真にある248ページに及ぶ教本が日本ソムリエ協会から手元に届いてから4か月・・・日々の診療が終わってからコツコツと読み込んできました。  問題集の問題を解いては教本に立ち返り、また問題を解く・・・知識が不確実な部分は独自ノートを作成し、重点的に頭に叩き込む。最後の追い込みの1週間・・・試験が終わればそんな日々からも解放されます。  と言いたいところですが、10月の2次試験には、テイスティング...

今を精一杯生きる

  • 2024.07.13

 「今を精一杯生きる」・・・人として、これはなかなかできそうでできないことである。そのためには、多大なエネルギーを要するからである。日々、常に生きることの意味を考え続けなければならないからである。だから、人は楽な方に流されがちである。  人はいつ死ぬか分からない。私もせめて父の59年という時間は超えたいとは思うが、それも決して保証されたものではない。そして、死というものが仮に間近に迫らなくとも、自身の脳や身体がいつどうなるか分からない。  だからこそ、自らがパフォーマンスを発揮でき...

損得勘定(その2)

  • 2024.07.03

 経営者にとって真に大事なことは、損得勘定ではない。損得勘定に支配されてしまうと、結局のところ自分のことしか考えられない人間になってしまう。  経営者は、社会にとって価値のあるものを生み出さなければならない。  経営者にとって大事なことは、「お金をどう貯めるか?」ではなく、「お金をどう使うか?」である。そして、それを「自分」のためにではなく、「社会」のためにどう使うかということである。  「社会のためにお金をどう使うか?」・・・このお金の使い方が、経営者あるいは人としての器を...

損得勘定

  • 2024.07.02

 この場で是非読者の皆さんに聞いてみたいことがある。日常生活の中で損得勘定をする機会がどれぐらいあるだろうかと・・・  経営者である以上、その感覚を有しておくことは大事であるかもしれない。ただ、頭の中が損得勘定のみで支配されてしまった場合、「何のために経営するのか」という本来の目的を見失い、お金が目的を達成するための手段ではなく、最終目的となってしまう。  前段落の「経営者」を「人」に、「経営する」を「生きる」に置き換えてほしい。その時、読者の皆さんは何を感じるだろうか?  ...

㊗ブログ300件目 「医師としての心構え」

  • 2024.06.29

 当院のブログが開設されたのは、開業2ヶ月後の2022.06.01でした。今回でブログが300件目に到達です。  最近ブログ更新が頻回になっているのは、ストレスを抱えながらも比較的体調が良い証です。心身ともに疲労困憊の状況では、書く気力が湧いてきませんし、アイデアも浮かんできませんからね。  さて、何を書こうかと考えましたが、本日思ったことをそのまま書こうと思います。  当院へは、福井県、岐阜県、京都府など、他府県からも関節リウマチ患者さんが来られます。遠方からわざわざ当院を...

「孤独」と「孤高」の狭間

  • 2024.06.27

 しばしば、「経営者は孤独である」と言われる。しかし、その本当の意味を理解している人はごく僅かに過ぎない。なぜならば、経営者でなければ絶対にその意味を理解できないからである。  経営者は常に決断を迫られる。些細なことから大きなことまで、日々決断の連続である。そして、その決断による結果はすべて自らの責任である。組織や誰かが自らを守ってくれるわけではないし、慰めてくれたり、労ってくれるわけでもない。ゆえに、「孤独」なのである。  「私のリーダー像の原点(2022.10.01ブログ)」で...