本日は、『エフエムひこね』でラジオ収録がありました。

  • 2023.05.30

 本日は、彦根の『エフエムひこね』へ行って参りました。『+G ~SAZANAMI~』のコーナーでゲストとして参加させていただいたのです。勘の良い方はすでにお気づきでしょうが、インタビュアーは『さざなみ酒店』さんの御主人です。  関節リウマチという病気をもっと広く知って理解してもらいたいという思いを込めての収録でした。  もっと広報活動を頑張っていきたいですね。 ...

6/11(日)は、さざなみタウンで講演会!

  • 2023.05.28

 「最新情報」にすでに載せてありますが、6/11(日)13:30~さざなみタウンにて「よくわかる 関節リウマチと骨粗しょう症のお話&相談会」を開催します。  講演用のスライドは91枚用意致しました。関節リウマチや骨粗鬆症についての総論だけでなく、誤解されやすい事柄に関する解説などを盛り込んでおります。また、疾患に関するパンフレットも併せてお配り致します。  講演自体は60~70分の予定ですが、その後約10分の休憩を挟んだ後に、質問および相談のお時間を用意しております。 ...

先入観の罠

  • 2023.05.26

 『先入観』は常に判断を誤らせる根源です。それは医療の現場でも例外ではありません。救急の現場では、「きっと軽症だろう」という先入観が緊急疾患の見逃しに繋がります。しかし、人である以上、先入観を捨てよと言われてもなかなか実際のところ難しい面があります。大事なことはルーチンを怠らずに行うこと!これがエラーの防止に繋がるのです。  関節リウマチ(RA)診療では、『触診所見を関節エコーで確認する』こと。これがルーチンです。触診では「きっと滑膜炎はないだろう」と思って関節エコーを当ててみると、予想...

㊗ ブログ200件目

  • 2023.05.24

 本日の投稿がブログ200件目になります。昨年の6/1が初回投稿でしたので1年弱での達成です。だからどうしたという感じですが、最近は連日投稿なのでネタ探しに苦労します・・・  ブログは誰が読んでくれているのか、また反応がどうなのか全く分からないので、ニーズに応えようがなく、一方通行の発信になってしまう点が弱みですね。ただ、リウマチ診療において大事な点や誤解されやすい点は、これからも繰り返し強調していかないといけないと思っています。  診断のこと、評価のこと、治療のこと、合併症のこと...

副作用の伝え方と捉え方

  • 2023.05.23

 薬剤には副作用が存在します。抗リウマチ薬も例外ではありません。『メトトレキサート(MTX)』は関節リウマチ(RA)と診断されれば、まず投与を考慮する薬剤であり、RA患者さんの中で最も使用されているものです。  MTXには色々な副作用があります。内服した当日や翌日に嘔気(吐き気)や倦怠感(だるさ)が出ることがしばしばあります。MTXの用量が増えると肝障害も出やすくなります。中には、生命に関わるような感染症・血球減少・間質性肺炎・リンパ増殖性疾患を生じることもあります。口内炎は重篤な血球減...

大人のリンゴ病

  • 2023.05.22

 皆さん、リンゴ病って聞いたことありますよね?リンゴ病の正式な名称は、『伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)』です。ヒトパルボウイルスB19が原因ウイルスであり、子供の頬がその名の通り『リンゴ』のように赤くなるのが特徴です。  あまり知られていませんが、伝染性紅斑は子供だけに見られるわけではなく、実は大人にも見られるんです。ヒトパルボウイルスB19が大人に初感染すると、子供のように頬が赤くなることはほとんどなく、急性の経過で多関節痛や手指・手の腫れ、発熱、皮疹(レース状の淡い紅斑)などが見...

関節リウマチと診断されたら・・・

  • 2023.05.21

 関節リウマチ(RA)と診断されれば、NSAIDs(いわゆる痛み止め)やグルココルチコイド(ステロイド)だけで経過をみるということは絶対にありえません。その理由は、これらだけでは関節破壊の進行を抑えることができないからです。必ず抗リウマチ薬の投与が必要となります。  最初に考慮すべき薬剤がメトトレキサート(MTX)なのですが、もしRAと診断されてMTXを処方されなかったとすれば、以下の理由が考えられます。  ① 妊娠中・授乳中、透析中・高度の腎障害、高度の間質性肺疾患など、MTX投...

sense:感じ取る力

  • 2023.05.20

 関節リウマチ(RA)診療において最も留意すべき合併症は感染症である。それは、感染症が最も頻度の高い合併症であると同時に、時に生命に関わる場合があるからである。  クリニックは、病院のようにCTなどの高度な設備は整っていない。血液検査も病院であれば1時間で結果は大方判明するが、クリニックの場合翌日以降になる。つまり、クリニックでのRA診療は、病院でのそれと比べ、よりsensitiveである必要がある。医師は、患者さんの症状や身体所見の些細な変化を感じ取れなければならないし、病院へ搬送すべ...

玉石混淆

  • 2023.05.19

 インターネットでは色々な情報を簡単に入手することができる。しかし、それらはすべてが正しいとは限らない。多くの情報量を得られる現在では、情報を入手する力よりもむしろ、それらを取捨選択し真実を見抜く力が要求される。・・・・・  関節リウマチ(RA)に関しても例外ではありません。あるクリニックのホームページに「CRPやMMP-3の上昇を認めた場合のみ治療を開始する」と書いてありました。正直、鳥肌が立つぐらいの恐ろしさを感じました。これが間違っていることは私のブログで何度も書いてきたことですし...

リウマチ患者さんの幸せとは?

  • 2023.05.18

 診療というものは、それが何科であったとしても、『患者』と『医師』が存在しないと成り立たない。診察室を舞台と例えるのであれば、役者である両者が良いパフォーマンスをして初めて良い診療が生まれると言えるであろう。『患者』の良くなりたいという気持ちと正しい知識を持とうという気持ち、『医師』の良くしたいという気持ちと正しい知識の提供・・・これが上手く噛み合えば良好な医師患者関係が築けるだろう。  これが噛み合わずどちらか一方が道から逸れてしまえば良好な医師患者関係は形成されない。医師が例え患者さ...