生き残る者

  • 2023.02.04

「こけたら立ちなはれ」(松下幸之助) 最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者である。 ...

主から伍人への年賀状

  • 2023.01.01

 昨日実家へ戻り、仏壇の前で勤行をし、南無阿弥陀仏を唱えながら一年間の出来事を思い起こし、御先祖様、阿弥陀如来様への感謝の念を伝え、今朝の勤行では、今年一年の決意を一心不乱に南無阿弥陀仏と共に唱えた。  廃院となった父の診療所の二階に何気なしに上がった。そこには父が亡くなる前の状態で書斎が残っている。書棚には歴史書が多くを占める。戦国時代の武将の本もあれば、日露戦争の際、旅順203高地を攻略した児玉源太郎陸軍大将の本もある。  そんな中に、北大路魯山人作の書・絵画・陶器などが載って...

今年の〆はやっぱり「生酛」

  • 2022.12.30

 生酛造りのお酒は、燗が合うものが多いが、私は普段から冷酒でいただくことが多い。  一方、この北島酒造さんの「燗ガエル」は燗向けにつくられたお酒である。 北島酒造の「燗ガエル」  飛び切り燗(55℃)、熱燗(50℃)、上燗(45℃)、ぬる燗(40℃)、人肌燗(35℃)、日向燗(30℃)・・・このラベルには、このような燗の温度が散りばめられ、師走にカエルたちが風呂に浸かりながら、腕組みをして「考え」たり、「燗蛙」のラベルを張った日本酒の瓶にストローをさして酒を飲んだりしている。...

令和五年は「捲土重来」

  • 2022.12.30

 来年、クリニックとしてやること(発想段階のものも含む)を列挙してみました。  患者さん・医師・看護師・薬剤師を対象とした企画を、継続的にやるということです。 【①患者さん向け講演会・相談会(2022.11.06ブログ)】患者さんへの啓発を目的とする。11/6に実施した60~70名規模の会を、6月と11月に実施予定。当院単独ではなく病院とのコラボ企画ができないかと画策している。 【②リウマチたより(2022.12.01ブログ)】開業医の先生方への啓発を主目的とする。12/1に...

漆黒

  • 2022.12.22

 我が国で最も有名な鍾乳洞と言えば、山口県の秋芳洞であろう。私は小学生の時と高校卒業後に行ったことがある。長浜近隣では、関ヶ原にも鍾乳洞があり、数年前に行ったことがある。  鍾乳洞内部は、歩道が整備され、照明も設置されているが故に、何の不安もなく歩くことができるわけであるが、仮に突如その照明が消えたとしたらどうなるだろうか?きっと、とてつもない恐怖感が己を支配するに違いない。  自分の立ち位置が分からないというのは、これに似た恐怖である。先には光が見えている。目指すべき方向も見えて...

薬剤師さん対象の院内講演をしました。

  • 2022.11.26

 我々のクリニックの使命の一つが、地域への啓発活動です。その第一弾として、本日、調剤薬局の皆さんを対象に、院内講演会を行いました。ホームページに『スクリーンへの想い』を載せていますが、院内のスクリーンを使った講演は今回が初となります。  コロナが流行してからWEB講演会が主流になっていますが、人と人の関係は希薄で表面的なものでしかなくなっているように思います。  今回、異なる薬局さんから計3名参加いただきました。人数は少なくとも、こじんまりとした顔の見える会だからこそ、真の意味を持...

真実・真意を見極める力

  • 2022.10.26

 関節リウマチ診療では、診察の度に(ほぼ毎回)採血が必要である。これは、薬剤の効果をみるためというよりも、薬剤の副作用の有無をみるためと言った方が良い。  薬剤が効いているのかどうかは、関節をしっかりと触診すれば8割方判断が可能である。さらに、触診を関節エコーで補完すれば、9割方判断が可能と言っても過言ではない。  もし、関節リウマチの状態を、関節の触診もせずに採血結果のみで判断している医師がいるとすれば、それは患者さんの今後の人生を大きく左右する由々しき事態である。この点について...

本日浮かんだ言葉(松下幸之助)

  • 2022.10.21

「無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。」(2022.08.30:松下幸之助と稲盛和夫)  これは商いをしている人間に限らず、医師にも当てはまるものである。むしろ、医師だからこそ、この言葉はより心に刺さるものである。  利益を追求するがあまりに、医学的に効果が不明であることを分かっていながらそれを患者さんに勧める者がいる。何も知らない患者さんからすれば、「体にいいから、絶対やった方がいいよ」と言われれば、信じてしまうのも無理はないであろう。もはやこのような者...

指示出しの難しさ

  • 2022.10.18

 私はスタッフに、「ああしなさい」「こうしなさい」と指示出しすることは嫌いだと以前にブログのどこかで書いた。それは、ホームページ上の「スタッフへの想い」でも書いたように、知らず知らずのうちにスタッフが指示待ち人間になってしまうことを恐れるからである。  私のスタッフへの指示出しの多くは、「投げかけ」である。つまり、自分自身の頭で考え、想像することを常に要求する。能動的でなければ強い組織にはなれない。今の自分に満足することなく、10年20年後も価値あるものであり続けるためには、建設的なスト...

とりあえず何でもやってみよう!

  • 2022.10.15

 昨日から、受付スタッフ一名を受付から診察室に配置転換している。決して診察補助としての意味合いではない。その心は?・・・  業務命令は、「私の横に座ってひたすら診察室の空気を感じ取ること」である。これを読んでいる方は、意味分からんと思われるかもしれない。お金払って雇ってるのに、何も仕事させずに座っていろとは、頭おかしいんちゃうかと・・・  果たしてそうでしょうか???  スタッフ全員が同じ方向を向いて仕事をするためには、患者さんとのやり取りの現場を見て感じてもらうことが大事だ...