主から伍人への年賀状

  • 2023.01.01

 昨日実家へ戻り、仏壇の前で勤行をし、南無阿弥陀仏を唱えながら一年間の出来事を思い起こし、御先祖様、阿弥陀如来様への感謝の念を伝え、今朝の勤行では、今年一年の決意を一心不乱に南無阿弥陀仏と共に唱えた。

 廃院となった父の診療所の二階に何気なしに上がった。そこには父が亡くなる前の状態で書斎が残っている。書棚には歴史書が多くを占める。戦国時代の武将の本もあれば、日露戦争の際、旅順203高地を攻略した児玉源太郎陸軍大将の本もある。

 そんな中に、北大路魯山人作の書・絵画・陶器などが載ってある本を見つけた。魯山人は湖北にも逗留し、七本槍で有名な冨田酒造の看板にはその篆刻がある。

 魯山人に、「食器は料理の着物である」という言葉がある。その食器に盛られた料理を見ると、それは完成された美術品である。決して控えめというわけではなく、食器がメインをうまく引き立たせているのである。

 伍人を雇って9ヶ月・・・私はこの組織においてこの伍人に代わる者はいないと思っている。たとえ瞬間的にぶつかることがあろうとも、雇用関係を超えて信頼をしている。

 魯山人がいうところの、着物のような優しさは未だ今の私には持ちえないが、この伍人の能力を最大限に引き出すのは私しかいない。少なくともそのようなリーダーに私はなりたいし、その覚悟を常に持っている(主)