心の準備

  • 2022.08.31

 心の準備・・・これは初診の方の受診前に、私が特に念入りに行う作業である。  それは受診の前日から始まっている。予約リストおよび事前問診票を眺めながら、患者さんは一体どのような経緯で当院を知り、また当院を受診しようと思い至ったのか?患者さんはどのような不安を抱き、また受診にあたってどのような期待を抱いているのか?様々なシチュエーションを想定するが、『期待に応えられなかった場合の自らへの失望に対する恐れ』(2022.08.11:「初診時に思い起こす初心」)は、常に私を脅かす・・・  ...

松下幸之助と稲盛和夫氏

  • 2022.08.30

 時代は異なれど、共に経営の神様と呼ばれたお二人である。私は15年前の30歳の時、松下幸之助の書を読み漁った。ここにお二人の名言を紹介する。(主)  【松下幸之助】 無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。 「それは私の責任です」ということが言い切れてこそ、責任者たりうる。 力強さは使命感を持つところから生まれる。 人を使うには、ほめて使う、叱って使う、批判して使うなどいろいろあるが、ほめて使う人が概して成功している。 誠意や真心から出...

良妻・賢妻たち

  • 2022.08.27

 大学の六年間、大阪の下町で過ごしたが、常にボケとツッコミを求められる日々であった。  ボケなければ、先輩から「お前オモンナイなぁ」と言われ、先輩がボケたのをツッコまなければ、「お前何ボーっとしとんねん」と言われ、一回生の自分は医学を学ぶために大学に入ったのに、まるでお笑い養成所に入れらたかのような感覚を持ったことを記憶している。  しかし、この六年間でそれなりに習得したボケとツッコミのスキルは、今から思えば、スタッフとのコミュニケーションにおいて非常に役立っていると感じる。ただ、...

伍人の愛情?

  • 2022.08.26

 今日も、いつものように主は郵便物を出しにポストへ…。 その隙に、今朝の主のブログを受け、「きっと帰ってきたら『お帰りなさいませ、ご主人様〜』って言ってほしいんやろねぇ〜。どうする?『放置プレー』する?…しゃーないなぁ、せ〜の!って皆んなで声揃えて言ってあげようかぁ〜。給料上がるかもしれんし〜笑笑」と伍人で相談していた。 そこへ、主が帰って来た… 伍人の嫁「ありがとうございます。せ〜(の)…」 主「そこは、『お帰りなさいませ、ご主人様〜❤️❤þ...

「日本の皆さん、・・・」

  • 2022.08.26

 これは、あるビールのCMである。ガッキーのこのセリフ、45歳の自分からすると若干あどけなさが残る中に、「あなたが留守の間、ちゃ~んと家を守りましたよ。少し寂しかったけど。さあ、二人で一緒にゆっくり過ごしましょ。」って言われている気がして(吾輩の得意の妄想癖)、何回も再生して聞いてしまう自分がいる。自然な柔らかい語り口とその目線にやられてしまうのだろう。  こんなことを言っていると、内気で控えめな湖北の「伍人の嫁」(2022.06.13:ブログ記事参照)のヤキモチの嵐を鎮めるのは一筋縄で...

9/17湖北医師会学術講演会(医療従事者向け)

  • 2022.08.25

 9/17湖北医師会学術講演会で、『不明熱・関節リウマチ・骨粗鬆症など雑多な話 ~ピットフォールを中心に~』と題して講演致します。  ・リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体が高ければ、関節リウマチ(RA)と診断して良いのか?  ・RFや抗CCP抗体が正常なら、RAでないと判断して良いのか?  ・CRPが正常なら、RAの疾患活動性は良いと判断して良いのか?  ・抗核抗体(ANA)が高ければ、膠原病があると判断して良いのか?  ・ANAが正常なら、膠原病は否定して良...

9/12講演会(医療従事者向け)

  • 2022.08.25

 9/12に松山赤十字病院の押領司健介先生より、『関節リウマチ治療におけるBaricitinibの役割』と題して講演を賜ります。私が座長を務めます。  押領司先生は、私と卒業年が同じですが、殿上人であらせられます。リウマチ診療に携わっている医師で、押領司先生のことを知らない人はいないでしょう。  医師の置かれている立場が違えば、同じ薬であっても使い方が異なってきます。押領司先生の講演を通じて、新たな発見ができればと思っております。  また、後半のディスカッションは、私からの症...

洛星の襷

  • 2022.08.23

 本日、京都で開業されている洛星中学校・高等学校の3年先輩の先生から、患者さんの紹介があった。患者さんの京都から長浜への転居に伴い、私へ紹介して下さったのである。  先生とは数年前より個人的な交流があり、コロナ流行前は定期的に京都で飲み会をしていた。お互いがお互いに『変人』と思っているが、これは『変わった面白い奴』という意味であり、本校出身者はこういうのが多い。ちなみに、弁護士の角田龍平君は私と同級生である。  私のことを理解できる人は正直なところ私の周りには誰もいないが、先生は恐...

日本酒に携わる人々(さざなみ酒店)

  • 2022.08.20

 一昨日の近江八幡での勤務の帰りに、彦根にある「さざなみ酒店」さんへ寄った。数日前にたまたま、さざなみ酒店さんのホームページを見ていたところ、10年以上前から生酛造りに挑戦されている出雲市の「旭日酒造」さんの日本酒が目に留まったからである。  2022.06.01のブログ記事「生酛づくり」にも書いたように、私は生酛造りのお酒が大好きである。自分自身の日本酒の嗜好は、「大吟醸」→「無濾過生原酒」→「純米酒」→「生酛」「古酒」と変遷してきた。  今となっては、その時の気分や食事の流れに...

柳田英寿先生に座長を賜りました。

  • 2022.08.19

 本日、『EORAにおけるバリシチニブの立ち位置』と題して講演致しました。宇多野病院の柳田英寿先生に座長を賜りました。  講演の冒頭に、『院長』ではなく『主』との肩書に言及いただきました。今までの座長の先生方にはほぼスルー扱いされておりました (;´・ω・) ので、大変嬉しく感じました。院長って周りから呼ばれると調子に乗ってしまいそうなので、クリニックでもスタッフには院長とは呼ばないように言っております。  別の呼称を思案していたのですが、一国一城の『主』にしました。アグレッシブに...