日本酒に携わる人々(さざなみ酒店)

  • 2022.08.20

 一昨日の近江八幡での勤務の帰りに、彦根にある「さざなみ酒店」さんへ寄った。数日前にたまたま、さざなみ酒店さんのホームページを見ていたところ、10年以上前から生酛造りに挑戦されている出雲市の「旭日酒造」さんの日本酒が目に留まったからである。

 2022.06.01のブログ記事「生酛づくり」にも書いたように、私は生酛造りのお酒が大好きである。自分自身の日本酒の嗜好は、「大吟醸」→「無濾過生原酒」→「純米酒」→「生酛」「古酒」と変遷してきた。

 今となっては、その時の気分や食事の流れによって、お酒を選択するのが楽しみとなっているが、日本酒リレーのトリは、精米歩合が高く(余りお米を削っていない)かつ生酛造りの古酒とだいたい決まっている。滋賀県内では、地元の冨田酒造さん(七本槍)以外にも、松瀬酒造さん(松の司)、畑酒造さん(大治郎)、北島酒造さん(北島)の生酛造りのお酒をよくいただく。

 前回さざなみ酒店さんに寄ってから1年以上もしくは2年近く経つかもしれないが、私がお店の中でお酒をじっくり眺めていると、背後から「大治郎の方ですね」と声をかけてくださった。まさか、お酒の趣向を含め自分のことを覚えてくださっているとは思いもよらなかったので、驚いたのと同時に大変嬉しく感じた。その後、「旭日酒造」さんについて色々お話を伺いながらお酒をセレクトしたことは、ここで敢えて申し上げるまでもございますまい。

雄町で醸した精米歩合80% 19度の原酒 令和元年BY 紹興酒のような味わい

 家に帰って早速をお酒を吞みながら感じたことがある。2022.08.13「SAKEという大人の嗜み(松井酒造)」ブログ記事の中でも書いた通り、私は日本酒が好きなことは事実だが、単に製品だけが好きなわけでなく、日本酒に携わっている方が好きなんだと・・・そしてそれは、日本酒に対する愛情や熱意、単に製品を売りたいという邪な気持ちのない純粋さに惹かれているのだろうと感じたわけである。

 私は普段から自分のことを「人嫌い」と言っているが、それは色々な下心や計算で自分に近づいてくる人間がたくさんいるからなのであって、純粋に人として魅力のある人間まで嫌いなわけではないのである。仕事に対する姿勢が真摯で謙虚な人たちとだけ、これからも付き合っていきたい。(主)