「リウマチ科」だけでなく「内科」も標榜!!

  • 2023.03.26

 3/16より、当院の標榜科目は、「リウマチ科」→「リウマチ科・内科」へ変更となりました(当院入り口にある欅の一枚板の看板は変わりませんが・・)  院長は、リウマチ専門医・リウマチ指導医の資格だけでなく、骨粗鬆症学会認定医や総合内科専門医の資格も持っておりますので、骨粗鬆症・糖尿病・高血圧・脂質異常症(コレステロールが高い人)・甲状腺機能低下症(橋本病)などの患者さんも診察させていただきます。  是非、お気軽にご相談ください!! ...

関節の痛みはあるのに炎症はない⁉

  • 2023.03.19

 リウマチでは、お薬を使って「寛解」という状態を目指します。「寛解」となっても、病気そのものがなくなるわけではありませんし、病勢(病気の勢い)も常に一定というわけではありません。指の使い過ぎ・歩き過ぎや精神的ストレスなどが契機となり、痛みが強くなることはしばしばあります。  関節の痛みが強くなった際、患者さんの多くは、その痛みの原因はリウマチだと思って来院されます。一方、我々リウマチ医は、「その痛みの原因は本当にリウマチなのか?」という目で診察をします。  痛みの部位に炎症があるの...

患者さんとの人間関係

  • 2023.03.19

 人間関係を構築するには時間が必要です。それは、医師・患者関係でも同様でしょう。  リウマチ診療の初診時には、症状の経過の確認・全身の身体診察・40ヶ所におよぶ関節の触診・血液検査・尿検査・関節エコー・レントゲン・・・これらを行うためにしばしば30分以上の時間を要しますが、その過程におけるコミュニケーションを通して、その患者さんがどのような人なのかを常に私は探っています。  患者さんを知るためには時間が必要です。そのため、初診枠はできるだけ時間のゆとりをもって対応するようにしていま...

3/24講演会(医療従事者向け)

  • 2023.03.19

 今回は、千葉県の先生方との講演会です。コロナ流行後、研究会はほぼすべてWEBとなり、お会いしたことのない先生方とのご縁ができるという利点がある一方、初対面でのディスカッションはいつも緊張します。  臨床において治療選択肢は決して一つではないので、色々な先生方のお考えを伺えることを楽しみにしております。 ad9e326dce808c3e76a8f2ed0725752cダウンロード ...

お酒の選び方・人の選び方

  • 2023.03.16

 本日は木曜日ですので、近江八幡での外勤でした。明日、スタッフに怒られそうですが、帰り道に彦根のさざなみ酒店さんで日本酒3本購入してしまいました。  さて、私の日本酒の選び方ですが、有名であるから買うとか無名であるから買わないとか、高いから美味しいだろうとか安いから美味しくないだろうとかいう判断は絶対にしません。エチケットのデザインや字体、使用している酒造好適米、精米歩合、生酛系か速醸系か、Brewery Yearはいつかなど・・・それらをベースに面白そうなお酒かどうかで判断します。 ...

リウマチ診療の身体診察

  • 2023.03.13

 前回は、リウマチ診療における問診についてお話しました。十分語ろうと思うと長々となってしまいますので、一例として乾癬(かんせん)のみ取り上げました。  今回はリウマチ診療における身体診察についてお話します。リウマチ診療では、患者さんが痛いと訴える部位だけを診ればよいというものではありません。痛くない部位も含め、関節を一個ずつ触診することが基本です。日常診療で、「痛みのない部位に炎症がある」ということはしばしば経験します。なかなか患者さんには理解してもらえないことなのですが・・・ こ...

関節リウマチの診断の第一歩は?

  • 2023.03.12

 関節のあちこちが痛くなると、ご自身で関節リウマチを心配され、あるいは周りの方から「それ、リウマチちゃうか?」と言われ、当院を受診される方が多くおられます。  検査をすればリウマチかどうか分かると思って、血液検査やレントゲン検査を希望される方が多いのですが、リウマチの診断はそれほど容易いものではありません。  内科医の診察の基本は、問診と身体診察です。リウマチの診療においてもそれは同様です。  問診は、リウマチと同じような症状を呈する他の病気を除外するためにも非常に大切です。...

内科医の思考回路

  • 2023.03.08

 「内科医」と対極にあるワードは、「外科(げか)医」です。一般の方々には、外科医は手術する医師、内科医は手術しない医師と映るでしょう。しかし、両者は手術する・しないだけではなく、物事の捉え方も違うのです。  そこで、本日は、「リウマチ医」というより「内科医」としてのお話をしましょう。  ある患者さんが、「歩いていたら、転倒して頭を打ったんです」と訴えたとします。外科医と内科医がそれぞれこの患者さんを診ると、どういう捉え方になるでしょう?  外科医なら、「頭に傷ができていないか...

3/22講演会(医療従事者向け)

  • 2023.03.06

 今回もメトジェクト皮下注についての講演です。3/2は滋賀京都が対象でしたが、今回は近畿・北陸と対象エリアが拡大しております。  当院では、現時点で8例の導入がありました。使用経験を重ねることで、この薬剤の色々な可能性を感じますし、我々臨床医は実臨床でしっかりとデータを積み重ね、それを検証していく必要があります。  多くの先生方の日常臨床のヒントとなるような講演にしたいと思っております。 2b949b24b7a3d0b3178bc0740572644fダウンロード ...

リウマチ医の悩み

  • 2023.03.05

 リウマチ医が日々の診療で頭を悩ます状況は多々ありますが、本日はその一つについてお話しましょう。  リウマチ診療において大事なことは、医師と患者さんが同じ方向を向いているということです。これは、医師患者関係だけでなく、夫婦関係などでも同様でしょう。お互いに向いている方向が異なる場合、概して治療はうまくいきません。医師が「治療強化すべき」と判断していても、患者さんが「何で治療を強化しないといけないの?」と感じていれば、治療継続が困難だからです。  関節に炎症が強いと痛みは強く、関節の...