内科医の思考回路

  • 2023.03.08

 「内科医」と対極にあるワードは、「外科(げか)医」です。一般の方々には、外科医は手術する医師、内科医は手術しない医師と映るでしょう。しかし、両者は手術する・しないだけではなく、物事の捉え方も違うのです。

 そこで、本日は、「リウマチ医」というより「内科医」としてのお話をしましょう。

 ある患者さんが、「歩いていたら、転倒して頭を打ったんです」と訴えたとします。外科医と内科医がそれぞれこの患者さんを診ると、どういう捉え方になるでしょう?

 外科医なら、「頭に傷ができていないか診ましょう」となります。一方で、内科医は「なぜ転倒したのだろう?つまずいたのかな?意識を失ったのかな?」となります。もし、意識を失って倒れたのであれば、その原因として不整脈などが隠れていないかどうか心電図などで精査をします。

 このように、我々内科医は、表に見えている事象だけでなく、その背後にある真理をみようとします。私がよく周りの人から、「その大きな目で全てを見透かされているような気がする」と言われるのは職業病でしょうか?    (;・∀・)