関節リウマチの診断の第一歩は?
- 2023.03.12
関節のあちこちが痛くなると、ご自身で関節リウマチを心配され、あるいは周りの方から「それ、リウマチちゃうか?」と言われ、当院を受診される方が多くおられます。
検査をすればリウマチかどうか分かると思って、血液検査やレントゲン検査を希望される方が多いのですが、リウマチの診断はそれほど容易いものではありません。
内科医の診察の基本は、問診と身体診察です。リウマチの診療においてもそれは同様です。
問診は、リウマチと同じような症状を呈する他の病気を除外するためにも非常に大切です。例えば、乾癬(かんせん)という皮膚の病気がありますが、しばしば関節症状をきたします。乾癬に今までかかったことがないか?血縁の方に乾癬の方がいないかなどを確認します。
血液検査やレントゲン検査で全てが分かるわけではありません。初診の方の診察には、30分ぐらい時間がかかることもあります。その多くは、問診と身体診察に費やしていると言ってもいいでしょう。
次回は、身体診察についてお話しましょう。