リウマチ診療の身体診察

  • 2023.03.13

 前回は、リウマチ診療における問診についてお話しました。十分語ろうと思うと長々となってしまいますので、一例として乾癬(かんせん)のみ取り上げました。

 今回はリウマチ診療における身体診察についてお話します。リウマチ診療では、患者さんが痛いと訴える部位だけを診ればよいというものではありません。痛くない部位も含め、関節を一個ずつ触診することが基本です。日常診療で、「痛みのない部位に炎症がある」ということはしばしば経験します。なかなか患者さんには理解してもらえないことなのですが・・・

これだけの高度な炎症があっても痛みがあまりないのです。

 また、関節だけを診るのがリウマチ診療ではありません。リンパ節が腫れていないか?心臓に雑音がないか?呼吸の音に異常がないか?爪や皮膚に異常がないか?まさに、内科医としての力が試されます。

 外堀を埋めながら本丸に迫る、地味な詰将棋のような作業なのですが、内科医としての基本を忘れずに日々の診療にあたりたいと思います。