湖北医師会学術講演会

  • 2024.10.24

 本日は木曜日ですので、近江八幡での外勤でしたが、勤務を早く切り上げて、湖北医師会で講演を致しました。  関節リウマチ(RA)が専門でない開業医の先生方への講演ですので、マニアックな話は一切せず日常診療で陥りやすい「ピットフォール」を中心にお話させていただきました。  RA診断の難しさ、CRPだけでRAの活動性を判断してはいけないこと、もはやグルココルチコイド(ステロイド)や痛み止め(NSAIDs)を漫然と投与する時代ではないこと、関節エコーの有用性などについて1時...

㊗ 日本ソムリエ協会 SAKE DIPLOMA 合格!!

  • 2024.10.23

 本日、日本ソムリエ協会 SAKE DIPLOMA二次試験(テイスティング & 論述試験)の合否発表があり、無事に「合格」致しました。  「正しい努力」は絶対にウソをつきません。経営者にとって「達成せず」は「努力が足らない」か「努力の仕方が間違っているか」のどちらかです。何としてでも成し遂げるんだという気持ちと頭の使い方で自分の人生が変わると常に思っています。多くの人には理解されませんが・・・  ところで、「承認欲求(2024.10.14)」でも書いた通り、「目標」は達成した時点で...

「出されたから飲んでいただけです」

  • 2024.10.22

 久しぶりに関節リウマチ(RA)に関するお話をしましょう。  突然ですが、このブログを読んでくださっているRA患者さんの皆さん、内服している薬の名前とその目的をはっきり言うことができますか?おそらく、ほとんどの方が正確に答えられないでしょう。  RA患者さんでは、処方される薬剤の数が比較的多くなる傾向があります。アンカードラッグであるメトトレキサート(MTX)を中心に、イグラチモドなどのその他の従来型合成抗リウマチ薬や生物学的製剤・JAK阻害薬を併用するだけでなく、時に痛み止め(N...

人の心に潜む「偏見」

  • 2024.10.20

 昨日のブログでは「特定名称酒」の話題を出しました。8種の名称は、普段日本酒を飲む方ならもちろん、飲まない方も一度は聞いたことのあるものでしょう。  これらは、「醸造アルコール添加のないもの」つまり「純米系(純米大吟醸・純米吟醸・特別純米・純米)」と「醸造アルコール添加のあるもの」いわゆる「アル添(大吟醸・吟醸・特別本醸造・本醸造)」の大きく2系統に分かれます。  日本酒に対するよくある誤解の一つに、「アル添は体に良くない、品質が良くない」というものがあります。「アル添」の目的は、...

隠された心

  • 2024.10.19

 「第26回 日本骨粗鬆症学会」(2024.10.13)に登場する「農口尚彦研究所」のお酒(本醸造と酒粕焼酎)が届きました。  「特定名称酒」には、「大吟醸」「吟醸」「特別本醸造」「本醸造」「純米大吟醸」「純米吟醸」「特別純米」「純米」の8種類があります。  さて、この写真のお酒は「本醸造」になります。このラベルを試験問題と見立てて、白紙の解答用紙を埋めていきましょう。  まず、本醸造の無濾過生原酒(濾過せず、火入れを一度もせず、割水もしていない)ってすごく珍...

「向日葵」と「秋桜」

  • 2024.10.17

 本日は木曜日ですので外勤日でした。行きの車の中で、「帰りに写真撮ろう」と思った景色がこの写真です。  皆さんはこの写真を見て何を考えましたか?おそらく、皆が考えることって似ていると思います。この二つはミスマッチなんです。「向日葵」は「晩夏(小暑~大暑)」、「秋桜」は「仲秋(白露~秋分)」の季語になります。ここまでは想定内です。  しかし、ちょっと待てよと・・・今はいったいいつなんだ?なんです。今は「寒露」つまり「晩秋」なので、「向日葵」だけでなく「秋桜」も共に「季節」とミ...

「Janus」

  • 2024.10.16

 タイトルである「Janus」は、ローマ神話の出入り口と扉の守護神で、前と後ろに反対向きの2つの顔を持つのが特徴の双面神である。  関節リウマチとどう関係あるのか?と思われる方が多いと思うが、JAK(ジャック)阻害薬の名称の由来はこの「Janus」にある。この流れでいくと、読者のほとんどが(リウマチ専門医であればタイトルを見ただけで)今回の内容はJAK阻害薬と思われるであろう。しかし、そこを裏切るのが私の務めである。  私は今まで多くのブログを書いてきたが、そのほとんどはRAとは直...

承認欲求

  • 2024.10.14

 人は誰しもその程度に差はあれ「承認欲求」を持っている。しかし、経営者にとって承認欲求などというものは無駄なものの一つに過ぎない。人に認められたいと思っても、人に認められるだけのものを自らが生み出す能力がなければ意味がないからである。人から慰められようが現状が変わるわけではない。  経営者にとって、「目標を達成できたかどうか」これがすべてである。しかし、その目標を達成したとしても、達成した瞬間にそれは「ゴール」ではなく「通過点」に変わる。そして次のステージに向かうのである。  私は...

第26回 日本骨粗鬆症学会

  • 2024.10.13

 10/11(金)~10/13(日)の3日間、金沢市で日本骨粗鬆症学会がありました。開業していると、病院勤務時代と違って簡単に休診にすることができませんので、最終日の日曜日のみの参加です。  北陸新幹線が敦賀まで延伸になってから金沢に行くのは初めてでした。特急「しらさぎ」で敦賀まで出てから、北陸新幹線に乗り換え金沢まで・・・敦賀駅の構内で越前蕎麦を食べようと画策しておりましたが、駅構内は閑散としてお店はなくコンビニのみ・・・仕方なくミニ蕎麦を買って食べました。  往路は乗り...

「指示出し」・・・過去の自分に対する批評

  • 2024.10.09

 今回は「指示出しの難しさ(2022.10.18)」に対する自らの批評である。  ちょうど2年前に書かれたこの文章を読んでみると、これは完全に経営者失格の内容である。それは、経営の本質を明らかに理解していないと感じるからである。  経営は労使間の契約から始まる。その契約とは、「雇用者が被雇用者に対して命令・指示を行い、それを被雇用者が実行することによって得られる成果に対して、雇用者が被雇用者に対して報酬を支払う」というものである。  つまり、雇用者が被雇用者に対して命令・指示...