「指示出し」・・・過去の自分に対する批評

  • 2024.10.09

 今回は「指示出しの難しさ(2022.10.18)」に対する自らの批評である。  ちょうど2年前に書かれたこの文章を読んでみると、これは完全に経営者失格の内容である。それは、経営の本質を明らかに理解していないと感じるからである。  経営は労使間の契約から始まる。その契約とは、「雇用者が被雇用者に対して命令・指示を行い、それを被雇用者が実行することによって得られる成果に対して、雇用者が被雇用者に対して報酬を支払う」というものである。  つまり、雇用者が被雇用者に対して命令・指示...

SAKE DIPLOMA 2次試験

  • 2024.10.07

 本日、日本ソムリエ協会 SAKE DIPLOMA 2次試験でした。  休診にして申し訳ございません。普段は第4月曜日が休診日ですが、今月は第1月曜日を休診日とさせていただきました。こんなところも「人」っぽいと寛大な心で受け止めていただけますと幸いです。  全国で16会場、私は京都会場(リーガロイヤルホテル京都)での受験です。私を含め今年1次試験を突破した42名と、昨年までに1次試験を突破した31名の計73名でした。  日本酒4アイテム、焼酎2アイテムのテイスティング...

本日がテイスティング練習最終です

  • 2024.10.06

 日本ソムリエ協会の SAKE DIPLOMA 試験受験を考え出したのが、今年の1月下旬でした。それから8ヶ月余り・・・自宅でテイスティング練習を繰り返し、そして3ヶ月半前からはオンライン講習を受講し、とうとう本日が最終日となりました。正直、大外しをすることもあるため、手応えがあるような無いような状況です。  試験の結果は「合格」か「不合格」しかありません。たった1点で落ちたとしても、それは不合格であり、言い訳や慰めになりません。このように、試験はシンプルだからこそ、その結果に真...

東海関節エコー研究会(SUMIREの会)で発表しました。

  • 2024.10.05

 本日、土曜日の外来診療終了後、名古屋で開催された「東海関節エコー研究会(SUMIREの会)」で発表して参りました。「SUMIREの会」は、2024.03.24のブログでも書きましたね。症例発表3例は、私の症例を含めいずれも血清反応陰性(RF陰性・抗CCP抗体陰性)であり、診断そのものが容易ではないものでした。  私の演題名だけ「ぶっ飛んで」います(ちなみに燃えているのは両側のアキレス腱)が、普通のタイトルつけても意味ないですからね。発表って他人に評価してもらうためにあるわけです。評価し...

リウマチだより(10月号)

  • 2024.10.04

 2ヶ月に1回、湖北および湖東医療圏の200ヶ所を超える医療機関へ送付しているリウマチだよりです。  10/24には湖北医師会学術集会で「関節リウマチ診療のピットフォール」と題して講演予定です。リウマチ診療でよくある誤解や間違いを解説させていただきます。 042f9381659074e477bd1dbaf3720019ダウンロード ...

「採点」

  • 2024.10.03

 20年以上もの間他院に通院されていた関節リウマチ(RA)患者さんが当院へ転院されることがある。その理由は転居や前医の閉院など様々であるが、長年にわたり患者さんの人生の伴走者としてRA診療を担ってこられたという事実は尊敬の念に堪えない。  翻って自らに照らし合わせた時どうであろう?以前にも何度か書いている通り、当院の借地契約は残り22年半である。私が無事にそれを全うでき、現在診ている患者さんがその時にも当院を選択されていたとした場合、どのような感情を抱かれるのであろうか?患者さんは幸せで...

JAK阻害薬の長所

  • 2024.10.02

 本日は、JAK(ジャック)阻害薬についてお話しましょう。  本邦で使用可能なJAK阻害薬は、トファシチニブ(ゼルヤンツ®)、バリシチニブ(オルミエント®)、ペフィシチニブ(スマイラフ®)、ウパダシチニブ(リンヴォック®)、フィルゴチニブ(ジセレカ®)と5剤あります。  JAK阻害薬は生物学的製剤(BIO:バイオ)と同様、非常に治療効果の高い薬剤です。ただし、関節リウマチ(RA)と診断された方が最初から使用できる薬剤ではありません。メトトレキサートなどの従来型合成抗リウマチ薬を投与...

明日10/1から2診体制です

  • 2024.09.30

 明日で開業してからちょうど2年半が経ちます。徐々にそして確実に患者さんの数は増加しております。一方で、患者数が増えるということは、ゆっくりじっくりと患者さんを診察することが難しくなることを意味します。つまり、診察にも効率が求められるということです。  広義の診療(ここではクリニック内での患者さんへのサービスすべてを指します。誤解のないように敢えて太字にしました)には医師でしかできない部分がある一方で、医師でなくてもできる部分があります。医師でなくともできる部分を、看護師や受付スタッフに...

「建築家」

  • 2024.09.29

 ある人から「一回やってみて」と言われたので、性格診断をやってみました。その判定結果が今回のタイトル名です。今回はそこから引用したものを紹介します。 「独創的・戦略的にものごとを考える上に、どんなことについても計画がある人」 「理性的で頭の回転が早く、自分の思考能力、さらに偽善や欺瞞を不思議なほどにも簡単に見透かす力を誇りと感じている」 「頭は常に動いていて、自分の周囲で起こっていること全部をひっきりなしに分析する」 「トップでいることは、孤独でもある…。このことをよく...

「先生は敢えて茨の道を選択されましたね」

  • 2024.09.25

 このタイトルは、ある方から私への言葉である。開業してから何度耳にしたことであろう・・・  これにはいくつかの意が包含されるが、各論についてはここでは敢えて述べない。  スポーツを例にとってみよう。野球にしてもサッカーにても、最終的に相手より多くの点数を取った方が勝ちである。そのためには、攻撃力を強化して得点力を上げ、そして守備力を強化して失点を減らすことが重要である。攻撃力と守備力をともにしっかりと強化できたチームが、「勝てるチーム」に近づくわけである。  「集団心理」(2...