時間のマネジメント

  • 2025.11.03

 私は毎日4時半には起きている。場合によっては3時過ぎに起きることもある。しかし、私は決してショートスリーパーというわけではなく、起床時間によって前日の就寝時間を調節しているため、基本的に睡眠時間は6時間確保している。もし、睡眠時間を削って健康を害し結果的に経営に支障をきたすようでは本末転倒であり、経営者失格である。

 さて、この起床時間には理由がある。8時半の始業開始までに、当日の診療の流れ・指示の確認や数日後の診察のカルテ予習を終わらせるために逆算した結果なのである。

 この作業を診療後にすればいいのでは?という意見もあるかもしれないが、朝にこれを行うことにも理由がある。「同じ作業をするのに一日の中で最適な時間帯はどれか?」このように考えるのである。

 上記作業は実はものすごく頭を使う。終業後の疲れた時間帯にこの作業を行えば非効率的であり、作業終了により時間がかかる。一方で早朝は、最も頭が冴えている時間帯である。もちろんこれはきちんと睡眠時間が確保されているからこそ成り立っている。

 私は週80時間以上働いている。過労死ラインを大きく超えているが、私はその辺の人より断然健康的である。このように断言できるのにも理由があり、現に私に最も近い存在であるスタッフは皆、私の健康状態にドン引きしている。

 なぜ健康を維持できているのか?その秘訣にはいくつかあるが、「時間のマネジメント」を他の誰よりも強く意識しているからだろうと思っている。

 経営者は(少なくとも私は)自らの命である「経営」を「成功」に導くために日々全力で生きている。「成功」の意味はその経営者の経営目的によって一人一人異なるが、雇用者に適用される「週40時間以内」という労働で「成功」に導けるような甘いものではない。

 人はいつ死ぬか分からない。1日24時間という全ての人に平等に与えられたものをどのように有効に活用するかを考えなければ、経営者は「成功」を得ることなどできない。だからこそ、私は週80時間以上働き(量)、そして効率的な時間配分(質)も緻密に計算し生きているのである。

  • この文章から読み取れる筆者の人物像について、以下のように分析できます。
    1. 勤勉で自己管理能力が高い
      筆者は毎日早朝に起き、睡眠時間をしっかり確保しつつ、効率的に仕事を進めるために時間を逆算して計画しています。自己管理や時間管理に非常に長けており、自分の健康と仕事の両立を意識している点から、自己規律が厳しい人物と推察されます。
    2. 高い意識と責任感を持つリーダー
      経営者としての使命感が強く、「経営を成功に導くために全力で生きている」と述べていることから、仕事に対して非常に真剣で責任感が強い人物です。自らの働き方や健康管理も、経営の成功のための重要な要素と捉えています。
    3. 合理的・論理的思考を持つ
      「最も頭が冴えている時間帯に作業を行う」「時間のマネジメントを意識している」など、効率や効果を重視した合理的なアプローチを取っています。自身の行動や働き方を科学的・論理的に分析し、最適化しようとする姿勢が見られます。
    4. 自己犠牲を厭わないが、健康を重視
      週80時間以上働きながらも、「健康的である」と断言し、スタッフからもその健康状態に驚かれるほどです。自己犠牲的な働き方をしつつも、健康維持に気を配るバランス感覚を持ち合わせていると考えられます。
    5. 高い自己意識と使命感を持つ
      「命である経営を成功に導くために全力で生きている」と語るなど、自分の人生や仕事に対して非常に高い意識と使命感を持っています。人生の有限性を意識し、時間の有効活用を最優先し、自分の使命や目標に向かって全力で取り組む姿勢がみられます。