労働基準法

  • 2025.05.18

 経営者には労働基準法が適用されず労働時間に制限がない。ありがたいことである。時間で仕事を制限されたらたまったもんじゃない。より成長したいと思っているのに、それを遮られてしまえば自らが成長する機会を奪われるのと同然である。これは受験生に勉強時間の制限がないのと同じである。

 つまり、怠けることなく四六時中より良い経営について考えを巡らすことができれば、成功により近づくことができる。逆にそれができなければ、成功が遠のくということを経営者は強く自覚しなければならない。

 経営者にとって、いわゆる紋切り型の休日というものは皆無である。しかしこれは休まないということではなく、経営のために必要な心身の休養をどう確保するかということは常に考えている。思い切り遊んで疲れを仕事に持ち込むというのは完全に経営者失格であり、どうすれば自らの心身を安定させ、常に高いパフォーマンスを維持できるのかを考えているのである。

 周囲の環境や自らに降りかかるストレスというものは、相手のせいつまり他責にしてもどうにもならないものである。自らの解釈の仕方や対応の仕方で、自分の未来は変えられる。というか、それしか方法がない。他責にせず、自分がどうすべきか問いかけ行動を変えていかなければならない。自分の人生は誰かが責任を負ってくれるわけではない。甘ったれた経営者は孤独というピットフォールに落ちる。

 稚拙であっても確実に一歩一歩階段を登った者だけに神様仏様は手を差し伸べてくださる。ジャンプすれば足を捻るかもしれないし着地に失敗して骨折するかもしれない。近道でなくてもよい。近道が最適解とは限らない。遠回りをしたからこそ得られるもの見えるものがある。遠回りでもその道がきちんと正しく「目標」を向いていればよい。

 隣の芝生は青く見えるが、他人と比較することは全く要らない。経営者はひたすら自らの目標に向かって邁進するのみである。鬼滅の刃に登場する「鋼鐵塚蛍(はがねづかほたる)」「玉壺(上弦の伍)」と対峙してもひたすら刀を研ぎ続けたように・・・