大人のリンゴ病
- 2025.07.24
このタイトルでの投稿は3回目です。初回が2023.05.22、2回目が2024.12.13になります。詳細は是非それらの内容を確認いただければと思いますが、今年は本当に伝染性紅斑(リンゴ病)が多い。私の医師人生の中でも最も多い年と言っても過言ではないと思います。
急性多関節痛の患者さんを診た場合には、必ず鑑別に挙げるべき疾患が、伝染性紅斑の原因であるヒトパルボウイルスB19感染症です。当院でその確定診断がついた方はこの1ヶ月だけでも4人以上になります。20~40歳代の女性に圧倒的に多く、問診でリンゴ病患児との接触歴がはっきりしない方も多いですね。
急に体のあちこちが痛くなった場合、まず整形外科を受診される方が圧倒的に多いと思われますが、整形外科では間違いなく伝染性紅斑と診断されることはないと思います。それは、伝染性紅斑という疾患が医師の頭の中に想起されていないからです。したがって、内科系リウマチ科医を受診することをおすすめします。