「時間」

  • 2025.09.16

 当院でAI電話を導入してから明日で3週間が経過する。まだまだ発展途上の段階であるため、問題点を日々抽出し、契約会社とやり取りをしながら改善点を模索している。

 患者さん側には新しいものに対する不安感や抵抗感、また拒否感や時に拒絶感があるが、一言で言ってしまえば、「慣れ」で解決するものである。色々な批判があったとしても、私がAI電話を導入した目的が何であるのかと考えた時に、その批判は全く気になるものではない。

 皆さんは「時間」というものを日々どれだけ強く意識して生きているだろうか?AI電話導入により、私は「時間」という貴重なものを生み出すことができた。そして、「時間」の再分配が可能となった。これにより、徹底した仕組み化に向け、未来の組織づくりのための様々なチャレンジをする時間ができたのである。

 私は医師というプレイヤーではあるが、経営者である以上プレイヤーとしての部分はできる限り削ぎ落しスタッフに任せるよう努めていかなければならない。自分で何でもこなすスーパーマンでは、ある一定ライン以上に組織を大きくすることはできない。診療というもの一つをとっても、私は「判断」や「決断」という部分に注力すべきであり、あとはスタッフに任せる、そして私は全体の流れを俯瞰的に捉える指揮官として存在しなければならない。もはや、3週間前に戻ることなどできない。