変化の波

  • 2025.05.15

 診療報酬は2年に1回改訂される。去る4/23、財務省より2026年診療報酬改定案が出された。

 その中に、外来診療所の地域偏在の是正として、「診療所過剰地域」における診療報酬を現行の「1点=10円」から「1点=(10-β)円」に単価を引き下げるというものがある。ちなみに現行の「1点=10円」は、1958年から約70年間変わっていないものである。

 また、見直しを検討すべき項目として「外来管理加算(52点)」が挙げられている。

 これから財務省と厚労省が調整し最終的に決定されることではあるが、経営面において我々保険診療を担う保険医が、飲食業などの他の業種と決定的に異なるのは、「単価を勝手に設定できない」という点である。

 物価がこれだけ上昇してもそれを単価に反映することはできないため、無策であれば医業利益は下がる。ましてや診療報酬の改定がマイナスに働くようであればなおさらである。賃金アップが盛んに叫ばれているが、医業利益が上がらずむしろ下がるようであればそれを実現することはできない。

 世間のイメージとはかけ離れ、我々に安心や保証というものなど何一つない。変化の兆しを敏感に感じ取り、事前にしっかりと策を講じることが大事である。そのためには、自らが変化を厭わない姿勢というものが求められる。

 変わらないことは衰退である。チャレンジしなければ成功を得ることはできない。チャレンジして挫折を味わったとしても成功するまでチャレンジすればよいのである。

 自らに降りかかるストレスや試練を「大好物」に変換する術を身に付けよう!!これらをポパイのホウレンソウのようにしてしまえば、人生は幸せなものになる!!

 なぜホウレンソウで筋肉ムキムキになるのかは医学的に謎であるが、まあそれは良しとしよう。