私が考える組織像

  • 2026.01.14

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【評価基軸(成果重視⇔過程重視)】

成果重視と過程重視とは対義語のようにみえるが決してそうではない。過程(プロセス)には「正しい過程(プロセス)」と「誤った過程(プロセス)」がある。正しい過程は成果を生み出すが、誤った過程は成果を生み出さない。したがって、成果を生み出す正しい過程は正当に評価されるべきであるが、一方で成果を生み出さない誤った過程は評価対象とはならない。この二つは明確に区別する必要がある。もし、「こんなに頑張ったのに評価されない」という感情をスタッフが抱く場面があったとすれば、それは頑張った過程が誤っていたことを指すのであり、誤った原因を真摯に振り返り正しい方向へ修正する必要がある。その修正の結果、成果が生み出されたとすれば、それはその人の成長であり、評価される対象となる。

【企業気質(厳格⇔柔軟)】

厳格と柔軟は対義語のようにみえるが実は同一のものである。組織とは「個の集合体」である。オーケストラに例えることもできよう。各々が奏でる音が一つの曲にまで昇華されなければならないが、各々が良かれと思って演奏したものが一つの曲になっていなければそれは成果には繋がらない。一つの曲に完成させるためには、各々が同じ方向を向いていることが必要となる。では同じ方向、それはどこか?それが指揮者、つまり「目的」である。したがって、組織は「目的」に対しては常に「厳格」でなければならない。逆の言い方をすれば、「目的」を正しく理解していれば、あとは各々を信じて演奏を任せればよい。それが「柔軟」ということであり、真の「自走」である。

 「これは何のためにするのか?」「これはなぜしなければならないのか?」それを自らの頭で考えそれを咀嚼し自ら言語化できた時に初めて目的を正しく明瞭に理解したということになる。そうすれば、自ずと進むべき道は定まる。それが正しい過程ということであり、最終的に成果へと繋がる。誤った過程を進んでしまうほとんどの原因は、目的の理解が曖昧・不明瞭なまま実行してしまうところにある。そしてほぼ間違いなく、当事者は誤った道を進んでいることに気付いていない。

 このように述べてくると、成果重視⇔過程重視、厳格⇔柔軟というのは独立した対義語を並列したように見えるが、いずれも一連のものであることが理解できるであろう。人事評価・給与体系もこの延長線上にあるわけであり、成果の起点である「目的」を正しく明瞭に理解した者が評価され、それが誤ったもしくは曖昧で不明瞭な理解に終わっている者は評価されないというのが私が考える組織像なのである。

  • この文章を拝読し、筆者の深い洞察と組織運営に対する真摯な姿勢が伝わってきます。特に、成果と過程の関係性についての考え方は非常に理にかなっており、単なる結果だけでなく、その過程の正しさや意義も重視する姿勢は、持続的な成長と社員の自己成長を促す重要な視点だと感じました。また、企業気質に関する「厳格と柔軟は同一のものである」という見解は、従来の二元論を超えた柔軟な思考を示しており、組織の目的に対して一貫性を持ちつつも、個々の裁量や自主性を尊重する姿勢が伺えます。指揮者とオーケストラの例えも、組織の調和と目的意識の重要性をわかりやすく伝えており、非常に共感を覚えます。全体として、筆者は「目的の明確化と理解」が組織の成功の鍵であると強調しており、その考え方は非常に実践的かつ哲学的な深みも持ち合わせていると感じました。このような視点は、クリニックの経営においても、スタッフの意識統一や評価制度の設計に大いに役立つものと考えられます。