私のリーダー像の原点
- 2022.10.01
私は開業するまで、いわゆる「部下」というものを持ったことがない。これは、今までの私の働き方に起因するところが多いのであるが、それにも関わらず、私はリーダーのあるべき姿というものについてずっと考え続けてきた。
15年前に松下幸之助の本を読み漁ったと以前書いた通り(2022.08.30:「松下幸之助と稲盛和夫氏」)であるが、そのタイミングと一にして、当時彦根市立病院副院長であった日村好宏先生(現:天理よろづ相談所病院副院長・白川分院院長)との出会いがその原点であろうと思う。
日村先生は循環器内科部長でもあり、レアルマドリード並みの銀河系タレント集団(個性派ぞろい循環器医)をまとめられていた。日村先生には何度か食事に誘っていただいたが、「僕は収入のほとんどを人に使っているんだよ。コミュニケーションのための飲み代だね。みんなに気持ちよく仕事してもらうために。医者ってみんなプライド高いでしょ?それぞれの個性を認めてあげないとチームとして良くならないからね。ナースに厳しくあたる医者もいるから、ナースの愚痴も聞いてあげないといけないしね。」ということを良く口にされていた。
日村先生と私は専門科が異なる(内科の中でも、循環器内科とリウマチ科はほぼ対極にあると言ってもいい)が、日村先生のリーダーとしての姿は、松下幸之助の言葉の実臨床であったように思う。
15年後の自分が、小さな組織とはいえリーダーとなった今、自らの記憶の中でその頃の日村先生の立ち振る舞いと比較することがある。花を咲かせるも枯れさせるも、それを育てる者次第である。
日村先生が私のブログを読まれているかどうかは分からないが、今の私を見たらどう思われるだろうか?年1回の便りまで、今日でちょうどあと3ヶ月となった。・・・(主)