クリニックの『軸』とは?
- 2023.11.02
プロ野球日本シリーズは本日で第5戦、阪神・オリックスどちらが優勝するのでしょうか?
さて、バッターがボールを捉える際には体の『軸』が重要です。『軸』が定まっていなければ、打球の方向も定まりません。
では、クリニックで言うところの『軸』とは何でしょうか?それは、院長の理念です。開業を通して何をしたいのか?それが明確でなければ、クリニックの方向性や未来も定まらないわけです。
2023.09.16ブログ『第34回中部リウマチ学会へ参加してきました。』の中でも書いた通り、『田舎でも都会と遜色のないリウマチ診療を提供したい』というのが私の開業の原点です。クリニックに通院されている患者さんに質の高いリウマチ診療を提供するのはもちろんですが、湖北・湖東医療圏やひいては滋賀県全体のリウマチ診療の向上のために自分ができることは何か?日々考えています。湖北・湖東医療圏の医療機関に2ヶ月に1回郵送している『リウマチだより』もその一環ですし、湖北医療圏の調剤薬局さんを対象とした勉強会や、11/5にも予定しておりますリウマチ患者さんを対象とした市民公開講座などもそうです。
医師という立場にある者は、自らの能力を己のために使うのではなく、社会のために使わなければなりません。それは、能力というものは自ら得たものではなく、授かったものだからです。もちろん、人並み以上の努力があってこそ、その能力が発揮されるわけですので、その個人の力を否定するわけではありませんが、その能力を社会に還元した時に初めて正しい使い方をしたと言えるのではないでしょうか?
また、クリニックとしての『軸』というものは、院長の理念に留まりません。もう一つの大きな『軸』・・・それはスタッフです。クリニックによってスタッフ採用に対する考え方は様々でしょうが、私はスタッフをコロコロ変えるつもりは毛頭ありません。それは、スタッフをクリニックの『軸』と考えている証です。スタッフをコロコロ変えることは、クリニックとしての『軸』がブレることになります。私と同じ理念を共有し、そしてそれを具現化してくれるスタッフがいなければ、理念は絵に描いた餅になってしまいます。私は、良い物を長く使いたい人間です。それは人も同様です。良い人間と長く付き合いたいと思っています。
我がクリニックが成長するにはまだまだ時間がかかりますが、この『軸』をしっかり持っていれば、数年後にはより醸成された組織になると信じています。