社会的使命

　現在当院に通院中の関節リウマチ（RA）患者さんは250名を超えています。借地契約上、当院はあと23年の命です。もちろん、契約延長すればその限りではありませんが・・・私がちょうど70歳になるそのタイミングまでに、当院通院中のRA患者さんが1000名になることを目標にしています。目標というよりも、社会的使命と言った方が正確かもしれません。1000名になって初めて、医師としての社会的使命を果たしましたと、墓前で亡き父や御先祖様に報告できるのではないかと思うのです。

　何もそんなことまで思わなくてもいいじゃないかと言われる方がおられるでしょう。しかし、この世に生まれてきた以上、それはきっと仮の身でありますけれども、自分の能力を最大限発揮して、社会に貢献することができれば、それ以上に幸せなものはないと思うのです。自分の能力を磨き続けると同時に、今いる素晴らしいスタッフと共により良いチームを作り上げ、それを多くのRA患者さんに還元すること・・・それこそが、私が開業した真意であり目的なわけです。

　時間に流されて惰性で生きるような男にはなりたくありません。拘り・ポリシーのない男にはなりたくありません。そのような考え方は、人生を生き辛いものにさせるかもしれません。しかし、その「生き様」をみてくれる人、そして評価してくれる人はきっとどこかにいるでしょう。人の心に永遠に残るものは、有形のものではなく、そのような無形のものでしょう。・・・まだ私は、自分の能力の数%しか発揮していません・・・