昨日は彦根医師会で講演致しました。

  • 2025.02.02

 昨年10/24に湖北医師会で「関節リウマチ診療のピットフォール」と題して講演させていただきましたが、昨日診療終了後に彦根医師会で同じ内容の講演を1時間させていただきました。

 今まで私が経験した症例を中心にお伝えすることが、リアリティがあり先生方により響くものと考え、論文引用は全くなしでした。

 関節リウマチ(RA)とは異なりますが、一般内科でもよく遭遇するリウマチ性多発筋痛症(PMR)はその疾患に特異度の高い症状や検査値異常が存在しないため、誤診される可能性の高い疾患です。他院にて感染性心内膜炎・副鼻腔炎・腸腰筋膿瘍・化膿性関節炎と誤診されていたケースを紹介致しました。

 また、CRPやMMP-3という指標は、手指・手・足趾などの小関節に高度の炎症があったとしてもほとんどの場合正常であり、それらに頼った診療では知らず知らずのうちに関節破壊を進行させてしまう可能性があること、その点を補完してくれるのがやはり関節エコーであることを多くのエコー写真を提示しながら紹介致しました。

 病診(病院と診療所)連携が盛んに叫ばれますが、RA領域においては診診(診療所と診療所)連携も重要です。病院への紹介の場合予約がなかなか取れなかったり、検査結果の説明が2週間後ということが多々あります。一方で、当院であれば予約制でありながらも、そのあたりをもっと小回りがきいて機敏に対応可能です。より多くの患者さんに満足できるようこれからも頑張っていきたいと思います。