経営者が「孤独」から脱却しなければならない理由
- 2025.03.09
「経営者は孤独だ」とよく言われます。実際に経営者になってみないと、この孤独感の深みは絶対に理解できないものでしょう。経営者の誰しもが必ず通る道です。しかし、「真の経営者」になるためには、この「孤独」から脱却できなければなりません。私が考えるその理由には大きく二つがあります。
「孤独」を感じるということは、「他人に自分のことを理解してもらいたい」という承認欲求が存在することを意味します。人であれば当然誰しもが持っている欲求ですが、経営者にとって承認欲求を捨てきれないということは「自分に対する甘え」でしかありません。経営者は自ら目標を設定し、それを達成するためにスタッフに指示・命令をし、そして実際に目標を達成できたのかどうかを確認する。その日々の連続です。目標を達成できなかった場合それは「不合格」です。「不合格」であるけれども、他人にその過程の努力を認めてほしいなどという気持ちを持っていれば組織は衰退します。「不合格」であるなら、早急に原因を追究し「合格」にむけて新たな戦略を打ち出す必要があります。そして必ず目標達成つまり「合格」を勝ち取らなければならないのです。しかも、場合によっては「合格」は長い年月をかけてやっと得られるものであるので、並々ならぬ精神力(私が不撓不屈、七転び八起き、こけたら立ちなはれのワードを度々出す理由はこの点です)を要します。承認欲求という甘さを捨て切れなければ「合格」は絶対に勝ち取れないでしょう。
二つ目は、これは私独自の視点かもしれませんが、承認欲求を捨てて「孤独」から脱却できなければ、自らの命を取られる可能性があるからです。「自分のことを分かってほしい」と思って、もし自分のことを一番理解してくれると思っていた人の反応が自分の期待通りでなかった場合、それは「カウンターパンチ」のように自らを襲います。もちろん、相手の方は「カウンターパンチ」を繰り出したつもりは全くないでしょうが、一発でリングに沈む恐れがあります。経営者が自ら命を絶つケースは多々あります。前述のとおり、周囲の方にはその理由が分からないことも多いでしょうけれども。
私は「孤高の境地、ついに覚醒(2024.08.21)」このタイミングから「孤独」から抜け出せました。あの感覚というのは今までに味わったことのない感覚です。スーパーサイヤ人になりきれなかった自分が内から大きく変わった瞬間でした。今でもあのマグマのような湧き上がるエネルギーを思い出します。しかし、この承認欲求という罠は油断すると経営者が陥ってしまうものです。自らの精神状態をもこまめに分析しながら頑張っていきましょう!