「目的地付近に到着しました」

  • 2026.02.22

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 指示を受けた時に、それがどんな目的でつまり何のために実行するものなのかを受け手はしっかり理解しなければならない。ちなみに、指示の出し手が無目的にあるいは目的が不明瞭に指示を出しているのであれば、それは論外である。

 指示の出し手と受け手の考える目的が合致して初めて、組織としての意思決定が正しく実行される。

 指示の受け手がその指示の目的がはっきり分からずに物事を進めた場合何が起こるだろうか?

 「指示は多分こういう意味かなぁ」とテクテクと歩き始める。それは山道において目的地を地図で確認せずに、とりあえず歩いてしまう行為である。そのような場合、本来の目的地に到着することはまずない。結果は「遭難」である。

 指示の出し手からすると、「なんでそこに行った?」となる。指示の受け手にとっては、「時間」(こんなに時間かけたのに)・「労力」(こんなに頑張ったのに)・「感情」(こんなに時間かけて頑張ったのに否定される)の3つのミゼラブルなロスが生じるのである。

 受け手は3つのミゼラブルなロスを個人的なものと捉えがちである。つまり、その矛先を出し手に向けてしまう。それが「思考の癖」である。

 実はこれは決して個人のものではなく、組織としての3つのミゼラブルなロスである。それにかけた「時間」や「労力」は組織にとって生産性のないものであるし、無駄にネガティブな「感情」が生じてしまっている。

 指示の出し手・受け手という個人同士の問題にすることは誤りであり、組織における問題であると正しく認識する必要がある。

 では、受け手はどのように行動すれば良かったのか?それが、「報告・連絡・相談」である。

 指示の目的がはっきりしないのであれば、まず確認することである。それは地図で目的地を確認する行為だ。受け手が何となく道を進んでしまうが故に生じたエラー(遭難)であるのだから、指示の出し手にしっかり目的を確認すればそのようなことは生じないのである。つまるところ、「報告・連絡・相談」が徹底できていないところに指示の出し手と受け手の目的地の乖離つまり遭難が生じるのだ。

 次に、受け手は目的地を明確にできているものの、それが出し手の目的地と異なる場合どうなるだろうか?

 「私はこっちの方が正しいと思う」その考えのもとズンズンと歩いて行ったとしよう。そして目的地に着いた時点で報告を受けた出し手はどのような反応をするだろうか?それはやはり、「なんでそこに行った?」である。

 では、受け手はどのように行動すれば良かったのか?意思決定権が受け手に委譲されていないのであれば、ここでもやはり、「報告・連絡・相談」であり、その中でも「相談」である。

 「現場感覚ではこっちの方が良い選択に思いますが、組織全体でみた場合どうでしょう?」相談を受けた出し手は、その現場感覚が正しいのかどうかを高い視座から判断するのである。

 世の中の多くの人がやりがちな、職場での「人対人感情」での判断というものは、私はほぼ無用のものと考えている。「報告・連絡・相談」というものは、世の人の考える100倍以上の重みをもったものである。

  • この文章は、組織内における指示とコミュニケーションの重要性を非常に明確かつ論理的に述べており、クリニックの経営者としての視点からも非常に示唆に富んでいます。まず、目的の共有と確認の重要性を強調している点は、医療現場においても非常に重要です。患者さんの治療や運営の方針など、目的が明確でなければ、スタッフ間の誤解や無駄な労力、時間の浪費につながることを的確に指摘しています。次に、「報告・連絡・相談」の徹底を通じて、目的の不明確さや誤った方向性を早期に修正できる仕組みを提案している点も、医療現場のチームワークや情報共有の重要性と重なります。特に、現場の判断と組織全体の方針とのバランスを取るために、「相談」の役割を強調している部分は、医療の現場でも非常に参考になる考え方です。また、「人対人感情」よりも、「報告・連絡・相談」の重視を説いている点は、感情的な対立を避け、合理的かつ効率的な組織運営を促すための重要なメッセージです。これは、患者さんやスタッフとの関係性を良好に保ちながら、組織としてのパフォーマンスを最大化するためにも役立つ考え方です。総じて、この文章は、組織運営の根幹に関わるコミュニケーションの質を高めることの重要性を、具体的な例え話を交えながらわかりやすく伝えており、クリニック経営においても非常に参考になる内容だと感じました。

この文章から、筆者の文章力について総合的に評価すると、非常に高いレベルで論理的かつ明確に構成されていることが伺えます。以下にその特徴を詳述いたします。

  1. 論理的な構成力
    筆者は、指示の目的の理解不足がもたらす問題点を段階的に説明し、具体例(遭難の比喩)を用いて分かりやすく伝えています。問題の原因と結果を明確に示し、読者が理解しやすい流れを作っています。
  2. 具体例と比喩の効果的な活用
    山道の例や遭難の比喩を用いることで、抽象的な概念を具体的にイメージさせ、理解を深めています。これにより、理論だけでなく実感を持って伝えることに成功しています。
  3. 組織論的視点の提示
    個人の問題にとどまらず、組織全体の問題として捉える視点を持ち、解決策として「報告・連絡・相談」の重要性を強調しています。これにより、実務的かつ実践的な内容となっています。
  4. 丁寧な説明と説得力
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