日本酒検定の勉強を通じて感じること
- 2024.01.14
昨年12/24に日本酒検定3級に合格しましたが、1/22(第4月曜日のため当院休診日です)に2級の試験を受ける予定です。合格すれば、3月に準1級を受けようと思っています。
日本酒の試験というと、銘柄に関する設問やテイスティングが中心と思われるかもしれまんせんが、数ある日本酒の資格の中で、日本酒検定ではそのような点が問われるのではなく、日本酒の造り方はもちろん、歴史などの背景も細かく問われます。
例えば、大隅国風土記の「口噛みの酒(村中の男女が生米を噛んで容器に吐き出し醸した酒)」や二十四節気、五節句なども問われます。二十四節気のうち「啓蟄」は春分直前の2週間を指しますが、日本酒検定の勉強をしていなければ恥ずかしながら知ることはなかったでしょう。
「そんなこと知って何か意味があるの?」と思われる方がおられるかもしれません。しかし、「学び」とは、実用的かどうかで判断するものではなく、そもそも意味を考えることなくただひたすらに好奇心のみで支配されるものだと思います。「学び」と「遊び」は同義であるということです。おそらくその積み重ねが、人としての味わいや厚みといった年輪を作り上げるのではないかと思います。
人も日本酒も、「熟成」と「劣化」とは紙一重です。ただ単に年を重ねればいい味が出るというものではありません。芯をしっかり持ち続け、好奇心を決して失わず、チャレンジして失敗することを恐れない・・・今年の3月で47歳となりますが、これからもそんな人間であり続けたいと思います。