休みの日に考えること

  • 2024.05.05

 皆さんGWはいかがお過ごしでしょうか?天気にも恵まれ遠出されている方も多いと思います。一方で、かくいう私は遠出というものが苦手です。

 私は普段、月曜日~土曜日(木曜日は外勤)が診療で、日曜日が休みというリズムで生活しています。日曜日も学会や研究会に参加すると休みがなくなってしまうこともあります。元々出不精ということもありますが、休みの日には日々の診療で疲弊しきった心身を休めることに集中しなければならないので、遠出をしたいとい発想はほぼありません。遠出をするにもそれなりのエネルギーを必要とします。休みの日に、遠出をして渋滞や人混みでエネルギーをさらに費やしてしまうと、日常診療に支障が出てしまいます。休みに対する考え方は人それぞれでしょうけれども、「日々の診療のための充電時間」というのが私の考え方です。

 では、自分にとっての理想の休みとは具体的にどんなものかと考えてみると、極力人と会わず、自然に身を置ける環境と言えるでしょう。ただし、一人キャンプは、テントを張ったり火をおこしたりという技術が私には全くないためストレスにしかなりません。今の自分にとっては、酒造好適米「雄町」の田んぼの傍で川の流れや蛙の鳴き声を聞き、とびの飛んでいる姿をボーっと眺めつつ、雄町が辿ってきた歴史(作付け面積約3haと絶滅の危機に瀕した時期がありました)や今後の人生について考えるのが理想の休みなのでしょう。

 医師という職業が果たして自分にとって天職なのだろうか?と最近よく考えます。別に医師という職業が嫌になったというわけではない(医師を辞めたいと思ったことは20代・30代の頃に何度でもありますので、今はそのステージは脱したと言った方が正確です)のですが、自分に合った職は他にも色々あるのではないか?医師とは異なる形で社会貢献できることがあるのではないか?と思うわけです。

 日本ソムリエ協会の『SAKE DIPLOMA』資格取得のため日々試験勉強しておりますが、『SAKE DIPLOMA international』という資格もあるんですね。これは試験自体が英語なのですが、国酒である日本酒の良さを外国人の方にも知ってもらえるような立場になれたらと思うとワクワクします。

 医師という職業とは全然関係ないように見えますが、そういったチャレンジが幾つかの点となり、やがて線となれば面白い繋がりをみせる可能性もあるのではないでしょうか?チャレンジのないところには何も生まれません。既成概念に囚われずチャレンジをし続ければ、たとえ今その先が見えなくとも人生が大きく切り開かれていくことでしょう。