チャンスを掴み取るために
- 2024.10.27
本日は「チャンス」について私なりの考えを述べてみたい。チャンス(機会)は、教育機会のようにもちろんすべての人に平等に与えられるべきものはある。
しかし、日々の生活において、チャンスは決して平等には訪れない。カウンター席で日本酒を飲んでいても、「運がなくてさぁ~」と遠くの席からこのような会話が聞こえてくるのは日常茶飯事である。私はその度に、心の中でチャンスというものについて持論を展開するのである。
世の中、チャンスなどというものは、そうそうゴロゴロしているものではない。したがって、時にやってくるチャンスを、チャンスであるとしっかり認識できなければそれを逃してしまうわけであり、鈍感であってはならない。常にアンテナを張り巡らせておくこと、つまり感受性の高さが重要である。
少し話は逸れるが、SAKE DIPLOMAのテイスティング試験では、「香り」として52項目から8項目を選択しなければならない。「香り」が日常診療に直接役立つのか?と思われる読者は多いかもしれないが、普段匂いのしない患者さんからマスク越しに体臭を感じた場合、「風呂に入っていないな」と判断する。そしてそれは、「風呂に入れない何らかの理由、おそらくそれは関節の痛みが強いがためなのではないか?」という思考になり、「最近痛みが強くなっていませんか?」という問診に繋がるのである。閑話休題
また、チャンスが目の前にやってきて、それをチャンスと認識しているにも関わらず、決断に時間がかかる人はチャンスを逃す。必ず即断できる自分でなければならない。
この2つは、チャンスが目の前に来た時に求められる力である。これらが重要であることは疑いようのないものであるが、チャンスを掴む上で私がより重要と考えるものがある。それは・・・
チャンスを引き寄せる力
いつやってくるか分からないもの、そして見えないものに対して、事前にどれだけ準備をしてきたか?
ということである。あなたが会社で働いていたとしよう。あなたの働き方やその姿勢は必ず誰かが見ている。真摯に仕事に向きあい、真面目にやっていれば、それが昇給であり昇進であり転職なのかどうかは別にして、その人に声をかける人が必ずいる。その声がかかったのは、決して「偶然ではなく必然」であり、あなたが自身で引き寄せたものなのである。