「変化」
- 2024.11.15
自分は以前と何も変わっていないと思っているのに、実際は変わっている(あるいは、変わってしまっている)状況とはどういうものであろう?
多くの人の答えは、「自分が変化していることに気付いていない」というものであろう。「慣れ」というものもその一つであり、悪い意味でいうところの「惰性」である。仕事でも、当初は緊張感を持っていたのに、その緊張感は薄れ、何となく流されてしまっているということはよくあることである。しかし、当の本人はそのことに得てして気付いていない。
私が考えるもう一つの状況は、「自分は変わっていないが、周りの環境が変化していることに気付いていない」というものである。変化とは相対的なものであると思っている。周りの環境が変化しているのに、自らが変化し対応できなければ生き残ることはできない。経営はまさにそうであり、時に冷徹で残酷な決断をしなければならないこともある。
自分の変化あるいは周りの環境の変化に敏感になれるかどうかは、日々進歩する医学を職とする者にとって、極めて重要なセンスであると思う。
「野村語録・・主よりスタッフへのメッセージ(2022.10.09)」にもあるが、「人間の最大の悪は何か。それは鈍感である」