備前甕仕込
- 2024.11.14
この時期は、各酒造会社さんからダイレクトメールで日本酒の案内がたくさん届きます。
自営業ですから旅行に行くことはなかなかできませんが、こういった各地方からの日本酒やそれに付随したセットメニューを注文して、自宅で旅行に行った気分を味わっています。
今回は、山形県の小嶋総本店さんから、米沢牛のすき焼き・串焼きセットを頼んでみました。
今回の日本酒である「東光 安土桃山」は、昔ながらの生酛(きもと)づくりです。生酛づくりというだけでは決して珍しくないのですが、「備前焼の甕」で仕込んであるんですね。カプロン酸エチルによる黄色いリンゴ、洋ナシ、白桃の香りがありますが、どちらかというと酢酸イソアミルによるバナナ、メロンの香りの方が優位です。非常に華やかで、アカシアの香りがします。セルフィーユ、白玉団子、そして何よりも、甕から溶け出したものに由来する「石灰」これが強く感じられます。味わいも硬水で仕込んだようですね。生酛による乳製品の香りは決してくどくなく、上品で控えめなサワークリーム的要素を感じます。
医師としての人生と、日本酒の普及という勝手に背負った人生の両立の方法を日々思案中です。まだまだ人生長いですから・・・やってみせますよ。