灰汁色の6年間

  • 2024.11.28

 昨日何気なくテレビをつけると、我が母校である洛星高校が出ていました。京都で唯一の中高一貫男子校です。今でも伝統の灰汁色のカッターシャツでしたね。

 文武対決をテーマにした番組のようで、「文」が洛星高校、「武」が「箕面学園高等学校」、「テーブルクロス引き」対決と「綱引き」対決の二番勝負でどちらが勝つのかというものでした。

 「テーブルクロス引き」対決は両校引き分けのため、勝負は「綱引き」対決の結果次第に・・・華奢な体格の洛星の生徒たちが物理学を駆使して、筋肉マッチョ集団の箕面学園に勝利した瞬間は、なんか感動しましたね。

 私が洛星中学校に入学したのは平成元年です。35年前のことですね。番組の中での生徒と物理の先生との会話から汲み取れる両者の距離感というのは、母校の伝統のような気がします。「こんな問題も解けへんのか?だから南のR高校に負けるんや」とか「こんなん間違ってたら京大落ちまっせ」みたいな言葉を授業中に浴びせかけられながらも、愛のある先生が非常に多かったと思います。

 「洛星中学校・・・インプットの宝庫(2022.08.05)」でも書きましたが、受験勉強とかけ離れて常に本物に触れさせてくれようとした先生方から、表面的なことでなく常に物事の本質を理解する姿勢の大切さを学んだ6年間でした。

 今の自分があるのは、洛星の6年間があってこそだと改めて感じたひと時でした。