終業後のクリニック
- 2024.11.29
終業後、スタッフ全員が帰宅してからの私の行動を述べましょう。
紹介状などの書類記載、郵便物の確認を終えると、その日一日の業務の中でスタッフから挙がった業務改善点や翌日の朝礼での指示内容を確認します。その後、電子カルテの事前予習機能を使って、翌日の予約患者さんのカルテを予習し、新規薬剤導入予定があれば、詳細にその内容を記載します。カルテの予習は始業前の時間にも行うので、終業後の私の残業時間は、総じて約30分というところでしょうか。
残業を終えた後スッと帰宅することが多いのですが、日によっては『自己洗脳』の時間を30分~1時間設けます。自己洗脳といっても決して危ない意味ではありません。経営者には理解者がいませんので、自ら暗示をかけるのです。
「自分は絶対に負けん」「今まで自分は数々の困難を乗り越えてきた」「自分にできないことはない」「5年後10年後にはクリニックはこんな風になっているはずや」「今の状況なんて苦労でもなんでもない」「こんなストレス、総理大臣のそれと比べたら100万分の1や」「負けは止めた時だけ」「立派だよ~」・・・・・
こんな風に、徹底的に自分に暗示をかけるのです。理解できないでしょ?だから、私には理解者がいないのです。寂しいやつだと思いますか?孤独なやつだと思いますか?
いずれも答えはノーです。
私には人には見えないものが見えています。もちろん霊的な意味ではなく、『先見』という意味です。周りからみれば、私の決断が突拍子のないもの、全く理解不能なものであっても、きっと時間がその意味を教えてくれます。全く見えない将来を可視化するのは、自らを信じ抜く力しかありません。だから暗示をかけるのです。経営者はボーっと生きていてはいけないのです。
自ら描くクリニックの将来を実現するのは、他の誰でもない自分しかいないのですから。
そんなことを考えつつ、さあ、明日の診療後は、臨床リウマチ学会の発表のため浜松へ向かいます。