「夢の国」からの文への申し添え

  • 2022.07.11

我がスタッフが、「夢の国」から、かのような文を出してくるとは・・まさにホームページの「スタッフへの想い」の『sense』そのものである。スタッフ全員が同じ方向を向いているということが、患者さんによく伝わる内容であると思う。このようなスタッフを持ったことを誇りに思う。

一方で、申し添えておかなければならないこと(あくまで補足という意味であり、かの文を踏みにじるものではない)もある。それは、患者さんは決してお客様ではないということである。医療というのは、我々からの一方通行で成り立つものではない。座っていれば、コース料理のように素晴らしい料理が運ばれてくるものではない。医療は、医療従事者だけでなく患者さんも成熟しなければ成り立たないものである。しっかりと病気と向き合って、正しい知識を身につける努力が患者さんにも求められる。

また、提供できることの限界を我々医療従事者がしっかり知っておく必要がある。患者さんの要望をそのまま鵜呑みにする医師は非常に危ない。専門外であるにも関わらず知ったかぶりで治療をすると、結果オーライであればいいのだが、患者さんを不幸にしてしまう。

『無知の知』・・己が何を知らないかを知ること・・その実践は本当に難しいことである。真の専門医とはそれを真に理解できているものである。自戒を込めて、今日も診療に臨む。(主)