本日、リウマチ療養講演会・相談会がありました。

  • 2022.11.06

 言葉とは誠に難しいものである。指示出しの難しさ(2022.10.18:ブログ投稿)でも書いたが、伝え手の意図と全く異なる形で、受け手に解釈されてしまうことがある。

 今回の講演を聴いてくださった方々は、どのような解釈や理解をされたであろうか?私の意図とは異なる解釈や理解をされたり、それが十分に伝わらなかった部分もあったとは思う。

 仮にリウマチ専門医であっても、知らないことや誤解していることがたくさんある。そして、間違った理解が大勢を占めればそれが「正義」となり、正しいことを発言する少数派は「悪」となってしまう。そうだとすれば、必然として患者さんが正しい知識を持つことは難しくなる。インターネットで多くの情報を手に取ることができる今の時代であっても、その情報は玉石混交(そして多くは石ころである)であり、情報を取捨選択する力を持ち合わせていなければ、正しい知識を得ることはできない。

 また、正しい知識を持ってもらおうとしても、すでに凝り固まった考えを正すには非常に大きなエネルギーを必要とする。そのためには、多少過激であろうが、挑戦的であろうが言わなければならない。これは決して皆さんの主治医の批判ではない。「説得」であり「救済」だとも思っている。

 病気と向き合うということは、自分自身と向き合うということ。それができる人であれば、私と当院のスタッフが全力でサポート致します。表面的な優しさではなく、その方の人生の伴走者として・・(主)