水筒の結末

  • 2022.12.06

 昨日から水筒を持参している。時代が変われば、物の進化も目覚ましい。水筒も例外ではない。

 しかし、『過ぎたるは猶及ばざるが如し』である。保温能力が高すぎるのも、いかがなものか?

 私は、診療開始前の心を整えるため、水筒のお茶を口に含んだ。その刹那、私の舌の上の味蕾は奇襲攻撃を受けたのである。日本酒の「熱燗」を超える「飛び切り燗」は約55℃であるが、そのお茶の推定温度は90℃・・・

 羽柴秀吉と石田三成の有名な逸話に「三献茶」があるが、もしその時に三成がこんなことをやっちまってたら、即切腹であったろう。『わしが秀吉でなくて良かったな』と懐の深さを見せながら、心は乱され、口の中も乱され、診療は始まる・・・

 果たして、私を癒してくれるものは現れるのだろうか?・・・(主)