「ご褒美」という概念

  • 2025.04.03

 人は何か達成した際、しばしば「ご褒美」と称して普段できない食事や旅行、買い物をする。  一方、私には世間でいうところの「ご褒美」という概念がない。私はすでに達成したものに対して興味がない。「ご褒美」には過去の成功や栄光に囚われてしまう恐れを孕んでいるからである。  しかし、私の「ご褒美」は世間一般と概念が異なるだけであって存在しないわけではない。  例えば、昨年秋の日本ソムリエ協会 SAKE DIPLOM 試験の際には、試験2週間前に非常に高額な日本酒を購入した。その値段を...

新体制の PhaseⅡ

  • 2025.03.30

 今回は先日の朝礼での内容を改編してお伝えしましょう。  年末の大改革の断行により、受付スタッフ全員が離職し、看護師が受付業務を兼任する必要性に迫られた。我々はその激変に対し迅速に対応し、そしてすでに順応できている。年が変わり3ヶ月が経とうとする今、スタッフ一人あたりの労働生産性は飛躍的に向上しただけでなく、労働環境も大きく改善した。間違いなくこの改革は成功したと断言できる。  一方で、この改革というものは誰に対してのものであろうか?今回の改革によって形成された診療スタンスは、あく...

階段・・・自らつくり、のぼれ

  • 2025.03.30

 伝説の『15』・・・私のこの「決断」により当院の大改革は断行された。  受付スタッフの全員退職という事態への「早指し」に迫られた私は、ナースに受付業務を兼任させるという指し手を選択した。裸同然の「王将」を守る二つの駒・・・「飛車」と「角」は見事に「龍王」「龍馬」となり、獅子奮迅の活躍で「王将」を守り切った。  新体制により、私は組織マネジメントにエネルギーを割く必要がほぼなくなり、経営者としてなすべきことに注力できるようになった。  関節リウマチ診療において関節エコーは必要...

米騒動の時代に

  • 2025.03.29

 私の実家は大津市の堅田です。堅田には「浪乃音酒造」さんがあります。下の写真は、浪乃音酒造さんのお酒ですが、滋賀県内の酒造好適米(酒米)と飯米(食用米)の全41種のうち、36種をブレンドして造ったお酒です。  滋賀県内の酒米には、「玉栄」「吟吹雪」「滋賀渡船6号」「山田錦」の4種があり、私の知識不足でなければ、それ以外はすべて飯米だと思われます。  県内にこんなに多くの種類の飯米があることにビックリです。実際に食べたことのあるお米は、あきたこまち・秋の詩・キヌヒカリ...

松の司

  • 2025.03.27

 これはある方からいただいたお酒です。松瀬酒造さんの「松の司」です。JALのビジネスクラスでも採用されており、全国区と言いますか、海外でも引く手あまたのお酒です。  約10年前に「松の司のラインナップを制覇しよう!!」とたくさん飲んだ時期がありました。純米大吟醸は高値なのでなかなか手が出せませんでしたが、「特別純米」「あらばしり」「純米吟醸(通称:ブルー、ワインのような土壌別があります)」「純米」「生酛純米」など、すべてキャラクターが異なっていて、「松の司」だけでおそらくフレンチ...

卒業

  • 2025.03.27

 本日は木曜日ですので近江八幡での勤務でした。2012年10月に勤務を開始して12年6ヶ月、本日が最終勤務となりました。  炎柱・煉獄杏寿郎の「俺は俺の責務を全うする」という言葉があります。  常勤のリウマチ専門医が不在の環境の中、非常勤の週1回外来勤務で、自らの責務を全うすることが困難であることに葛藤を感じ続けたこの数年間でした。  「決断」とは「断つことを決めること」。退職を決断したのが「ある無医村の話(2024.06.08)」を書いた日です。人が物事に割けるエネルギーは...

空薫

  • 2025.03.26

 当院は高級旅館や高級料亭をイメージして、医療機関の基調色である「白」を一切排しております。クリニック玄関を入ってすぐの風除室の壁は「朱」なのですが、今まではメダカさんの入った水槽がポツンと置いてあるだけでうまくその空間を活用できていませんでした。  高級旅館や高級料亭に入った瞬間に、最初に五感で感じるものは何か?それは「香り」です。それをヒントに、先日京都の伊勢丹に入っている「松栄堂」さんにお香を買いに行きました。  お香のたき方にはいろいろあるようで、私は「空薫(そらだき)」に...

祥月命日に

  • 2025.03.25

 15年前の今日は、もっと寒かったと記憶している。ただ、死亡宣告後に耳に入った雀の鳴き声は、今朝同時刻にクリニックで聞いたそれと変わらない。本日は父の祥月命日である。  「誰もあなたのことを信じていない時に自分を信じることだ。そうすればあなたは勝つことができる」・・・・・ブログで何度も紹介してきた自分が好きな言葉の一つである。確かに信じ切ったのは自分である。しかし、それを救ってくれたのは、自分を信じ支えてくれた人々であり、そしてご先祖様である。感謝の気持ちを決して忘れてはいけない。 ...

経営者とスタッフの関係

  • 2025.03.23

 本日も午前中は経営の YouTube を視聴して過ごしました。いつも勉強になります。本日も私が猛烈に賛同した言葉を紹介致します。 「仕事に情熱がなくてプライベートの方にばっかり楽しみがあって、さっさと仕事を終えたいと思っているような人っていうのは、上司から見て ”自分の望みを叶える対象” として、この人はパートナーにふさわしくないと思われちゃうよね」 インタビュアー:「上司のイエスマンになりたくないという人もいると思いますが」 「あんまり頭良くないな、その人...

「なんじゃこれは!!」

  • 2025.03.22

 他院から当院へ転院される関節リウマチ(RA)患者さんの処方内容を見ると、時々「なんじゃこれは!!」というものがあります。  その一つに、プレドニゾロンなどのグルココルチコイド(皆さんにはステロイドと言った方が伝わりやすいと思います)を、主治医が何とか少しでも減量しようと努力した形跡が全く見えず漫然と投与されているケースが挙げられます。  メトトレキサートはアンカードラッグの位置付けですが、内服薬だけでなく皮下注製剤もありますし、タクロリムス・サラゾスルファピリジン・イグラチモド・...