選ばれることの重み
- 2024.08.17
患者さんは優しい医師を求めます。しかし、私から言わせれば、優しいだけの医師は医師ではありません。そして、患者さんの要望をそのまま聞いてくれる医師が、いい医師とは限りません。患者さんのことを考えて、患者さんとぶつかることも厭わない医師は貴重な存在です。「面倒くさい」と思われてしまえば、医師は何も言わないでしょうし、敢えて患者さんとぶつかることもしません。
「医師は職人」です。パフォーマンスは要りません。阿ることも要りません。基本を疎かにせず、問診・関節触診・関節エコーをしっかり行うことが重要です。それによって、関節リウマチの状態は8~9割がた把握することができます。
最近は、県内・県外を問わず、車であれば1時間以上かかる遠方から新規に来院される患者さんが増えてきました。上述のような私の想いが少しずつ浸透しているのでしょうか。
㊗ブログ300件目 「医師としての心構え」(2024.06.29)でも書きましたが、遠方から来院される方は、当院のホームページやこのブログを徹底的に読み上げている方々です。その上で当院を受診しようと一大決心されているわけですから、当院への期待度が非常に高いのですね。その期待に報いるためには、「鶴翼の陣」を敷くしかありません。
当院を訪れる患者さんはこれからもどんどん増えるでしょう。私は、数だけが増えればいいとは思っていません。当院が選ばれる重みを常に自覚し、そのために十分な体制づくりをしなければなりません。私一人で診ることができる人数には限りがあります。しかし、私だけでなく5人のスタッフがさらなる成長をすれば、そして私が新規のシステム(今の日本のどのリウマチクリニックにもないものです)を構築することができればそれを解決することができます。本日の診療終了後の振り返りの時間にその一端をスタッフには説明しました。
質を落とさずどころか質をさらに向上し、多くの関節リウマチ患者さんの人生のサポートができるようにしたいと思います。今までブログで何度も言っていますが、目標は1000人です。それまで私は死ねません。