プロフェッショナリズム

  • 2024.11.12

 今までも同じようなタイトルで何度かお話をさせていただいたことがあります。

いつやってくるか分からないもの

そして見えないものに対して

事前にどれだけ準備をしてきたか?

「チャンスを掴み取るために(2024.10.27)」の中で、「チャンスを引き寄せる力」の大切さについてお話ししました。

「補欠ではモチベーションが上がらないのでレギュラーにしてください」

 選手からのこんな声を聞いて、選手をレギュラーにする監督がいるでしょうか?そんなことをしていては、レギュラーの基準が崩れてしまうので、強いチームができるわけがありません。

 補欠を「給料が上がらない」、レギュラーを「給料を上げる」と読み替えた時、世の中の居酒屋で繰り広げられる会話の大半の無意味さに気付きます。

 プロは想定されるシチュエーションを徹底的に抽出し、体が覚え込むまで徹底的に練習を積み重ねます。例えば、病棟勤務をしていますと、思いもかけず心肺停止状態の患者さんの対応に迫られることがあります。医師・看護師は普段から心肺蘇生法の練習を行い、いつやってくるか分からないその状況に備えているのです。

 つまり、「プロフェッショナリズム」と今までも述べてきた「モチベーション」とは同義であり、「誤ったモチベーション」は「アマチュア」なのです。

 一流ホテルのフロントには一流のスタッフしかいません。彼らが一流である理由は、お金より大切なものが何かを正しく理解しているからなのです。