未来は自ら実現させるもの

  • 2025.09.29

 昨日は、日本リウマチ財団 近畿地区 リウマチの治療とケア教育研修会 で講演致しました。

 地域におけるリウマチクリニックの存在意義やこれから私が目指そうとしているもの、また徹底した組織の仕組み化(職種の垣根の撤廃やAI電話など)による労働生産性の向上に至るまで、30分自分の想いを語りました。

 私の話を聞いてビックリした人や宇宙人が話しているのか?と思うぐらい理解できなかった人もいるかもしれません。それは至って普通の反応でしょう。フロアの方のほとんどは看護師さんだったと思いますが、経営者とそうでない人とは思考回路が全く違うからです。現に私自身、開業前とは全く別人になっていますし、また半年前と比べても別人になっています。進化し続けています。

 阪神が優勝した日、9回のマウンドに上がった岩崎優投手はその登場曲に藤川球児監督が現役時代に使用していたものを流しました。その歌詞の中に

「 every little thing あなたがずっと追いかけた夢を一緒に見たい」

 というものがあります。私はスタッフに「オレについてきてくれ」というスタンスをとることはありません。私がすでに明確に見えている未来図を一緒に見たい、その時の一員でいたいと自ら思えるメンバーにのみ当院に残ってほしいと思っています。それが私の考える仕事のモチベーションです。モチベーションは他人から与えられるものではありません。また、全員がそういうスタッフでなければ私の未来図は実現しないでしょう。中途半端な優しさである程度組織を大きくすることはできますが、本物にはなれないと思っています。

 「大器晩成」とは、現在自分しか見えていないものをどれだけ信じ込めるのか、そして毎日それに向かってどれだけ本気で向き合うことができるのか、これらの先にある言葉だと思います。毎日惰性で生きている、また「虚」の中で生きていては決して得られない言葉だと、私は常に心に留めています。