今年の〆はやっぱり「生酛」
- 2022.12.30
生酛造りのお酒は、燗が合うものが多いが、私は普段から冷酒でいただくことが多い。
一方、この北島酒造さんの「燗ガエル」は燗向けにつくられたお酒である。
飛び切り燗(55℃)、熱燗(50℃)、上燗(45℃)、ぬる燗(40℃)、人肌燗(35℃)、日向燗(30℃)・・・このラベルには、このような燗の温度が散りばめられ、師走にカエルたちが風呂に浸かりながら、腕組みをして「考え」たり、「燗蛙」のラベルを張った日本酒の瓶にストローをさして酒を飲んだりしている。
私は写真の信楽焼(北島酒造さんは甲西駅近くにある)のお猪口でいただいた。滋賀の酒造好適米である「玉栄」の力強さとシャープさ、生酛造り特有の複雑さ、19度の濃密さ・・・これらをぬる燗で感じながら、来年について「考え」た。
今年は、年廻り通りの「八方塞がり」であったが、来年はどうだろう?「燃える闘魂」が60%、「不安」が40%・・・仮に「不安」が当たったとしても、考え抜かなければならない。守るべき者を守り抜くために・・・(主)