本日(11/5)、『関節リウマチのお話 & 相談会』をさざなみタウンで行いました。
- 2023.11.05
本日午後、さざなみタウンで『関節リウマチのお話 & 相談会』を行いました。関節リウマチ患者さんを対象とした講演会は、昨年4月に当院が開院してから今回で3回目となります。
今回は当院に通院されている患者さんには積極的に案内をしていなかったため、ほとんどが当院以外の医療機関に通院中の方でした。長浜市だけでなく、近江八幡市や栗東市、岐阜県大垣市からも参加いただきました。
関節リウマチ(RA)は、関節の痛みのありなしだけで語れるものではなく、関節が壊れていく病気であること。CRPなどの炎症反応だけでRAの状態を判断すると、関節の炎症があるにも関わらず炎症なしと誤った判断をしてしまう恐れがあること。正しく判断するためには、関節の触診が非常に重要であり、関節エコーを使えば関節局所の炎症を明瞭に描出することができること。RAは関節だけを診ればよい疾患ではなく、RAによる関節外合併症や薬剤による副作用にも留意しながら診療にあたる必要があることなど・・・途中に模擬診察を交え1時間お話させていただきました。
その後は、参加者の方々の個々のニーズにお応えするため質疑応答を約30分、会終了後も個別の質問を約20分ほどいただきました。
RAは患者さん一人一人痛む関節の部位も異なれば、使用する薬剤も異なりますし、日常生活で困っておられることも人によって様々ですので、こちらからの一方的な講演のみで患者さんに満足いただくことは不可能だと思います。
患者さんが普段から何に困っているのか真摯に耳を傾けること。まずその姿勢が医療従事者に求められます。もちろん、簡単に解決できない問題もありますし、日常診療の限られた時間の中でそれが十分できないことも事実ですが、やろうとする姿勢があるのかないのかで大きく意味合いは異なります。私だけでなくスタッフ一同、今後もこのような会を大事にしていきたいと感じた一日でした。