今年最後のブログ

  • 2023.12.31

 このように書き進めると、私自身がこれから何を目指そうとしているのかが明確となる。自分にとって学会発表も大事なことではあるが、その評価尺度は決して広いものではない。日本酒でいうところの、新酒鑑評会で評価されるものが、吟醸香の高いものばかりであるように・・・

 『田舎でも都会と同じレベルのリウマチ診療を提供する』

 華やかでなくとも地道にそれを目指し、また今までのクリニックや病院にはない価値観を新たに生み出していくこと・・・それは決して一つの物差しで評価可能なものではなく、数字で表されるものでもない。学会が評価するものとは異質のものであるが故に、それを貫き通すには多大なエネルギーを要するが、その真価は患者さんによってのみ問われるものである。

 『雨垂れ石を穿つ』・・・滋賀県高島市の福井弥平商店『萩乃露』の商品にもある通り、これから先の10年後20年後を信じて志を失わずにやっていくのみである。

 最後に、自らを客観的に見た時、自分が医師であることを、苦しんでいるように見えながら、実は楽しんでいるようにも見える。それはきっと、今の自分にも見えていない潜在的な力がまだまだあると信じているからであり、そしてその力によって必ず社会をより良くすることができるという信念があるからである。