ステロイド
- 2024.12.05
ステロイドという言葉を聞いたことのない人はきっといないでしょう。
ステロイドには、グルココルチコイド(GC)やミネラルコルチコイド、性ホルモンなどが含まれます。リウマチ・膠原病領域で使用されるプレドニゾロン(プレドニン®)やメチルプレドニゾロン(メドロール®)はGCの一つです。
関節リウマチ(RA)においてのGCの位置付けですが、以前から何度もブログで述べている通り、あくまで「補助的治療」であり、間質性肺疾患や血管炎合併例(悪性関節リウマチ)や、悪性腫瘍や非結核性抗酸菌症などを合併し生物学的製剤やJAK阻害薬を使用できないがために関節炎が持続するような状況を除けば、GCを漫然と投与するものではありません。
当院ホームページには、今年4月時点での当院通院中の関節リウマチ(RA)患者さんのデータを掲載しておりますが、GC使用率は5%となっています。
このブログを読んでくださっているRA患者さんの中でGCを数ヶ月にわたって内服し、しかも主治医の先生から「副作用の多い薬だから減量して最終的に中止を目指しましょうね」と言われていない方がおられたら、すぐにでも他のリウマチ専門医に相談しましょう。あなたのこれからの貴重な人生の行き先が大きく変わる決断です。
決断それは「主治医を断つことを決めること」