わがなすことは われのみぞしる

  • 2022.06.24

「世の人は われをなにとも ゆはゞいへ わがなすことは われのみぞしる」

下の書は、数年前に我がクリニックのスタッフからいただいた坂本龍馬の和歌である。

関節リウマチ診療はこの10~20年で大きく変化し、生物学的製剤やJAK阻害薬のように、関節破壊進行抑制効果の高い薬剤が使用可能となった。また、関節エコーによって関節リウマチの主病態である滑膜炎を正確に評価できるようになった。

それにも関わらず、未だにリウマチ専門医に通院していない患者さんが数多くおられる。これは不幸でしかないのではないか?

また、批判を承知で言えば、リウマチ専門医の中にも関節リウマチ診療の進歩について行けず、旧態依然の治療しかしていない者もいる。患者さんは「リウマチ専門医」という肩書があればそれを信用するわけであるから、知識を更新しようとしないリウマチ専門医は「罪」である。

私がなぜ開業をしたのか?「ご挨拶・院長紹介」に書いてあることが全てである。私が救わなければならない患者さんがいる。語弊を承知で言えば、私でなければ救えない患者さんもいる。

このような書き方を傲慢と評価する者もいるであろうが、そうであったとすればその者の理解力のなさでしかない。自らを露呈することには責任を伴う。笑う者があれば自らの胸に手を当て、自らの診療を曝け出してみればよい。

万能でないことを承知で、常に謙虚に日々反省を繰り返しながら、これからもリウマチ診療にあたっていく。(主)

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