ストレスと悩み
- 2025.10.28
日常診療において、患者さんのニーズと医師が供給できるものとの間にはしばしば不一致が生じる。医師のレベルが低いがために患者さんのニーズに応えられないということもあるし、一方で患者さん側のニーズが過度、つまり「医師は必ず良くしてくれる存在」という思い込みが原因ということもある。
医師という立場のストレスの多くはこのようなものであるが、それに加え、経営者という立場になると様々なストレスが降りかかる。しかし、今の私には、「ストレスは多々あるが、悩みはほぼない」
ストレスと悩みは一見同じもののように思われるが決してそうではない。ストレスは外力そのものを指すが、悩みはそれを処理できず内面に抱え込んだものである。
私はこの一年間でこの処理能力を身に付けた。捨てる、切る、分解する・・・アプローチは異なれど、いずれも共通するのは「断つ」ということである。自分を煩わせるものに振り回されることが「無駄」であると認識すること、そして直ちに上記手段で「断つ」こと、これにより自らの人生は開かれる。精神科の先生方には怒られそうだが、自分なりの認知行動療法と捉えている。