インスタ 2026.05.24

  • 2026.05.24

💛💛リウマチ科みやもとです💛💛

本日は日曜日、日曜日のテーマは「関節リウマチ(RA)の診断」です。

他院で施行されたRAに係る血液検査を携え、当院を受診される方が多くおられます。私はまず、「この結果について医師からどのような説明を受けましたか?」と質問をするようにしています。

もちろん、この方の解釈バイアスがありますので、医師が実際に説明をした内容と異なることもあるかもしれませんが、それを差し引いたとしても多くの共通項を見出すことができます。

「リウマトイド因子(RF;基準値15以下)は今回50なのでまだグレーゾーンです。値がもっと高くなったら治療を開始しましょう」

この説明の問題点は何でしょうか?大きく2つあります。

1つ目は、RFが高くなる原因はRAだけではないという点です。RFは  B・C型肝炎やシェーグレン病、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、顕微鏡的多発血管炎などの他疾患や、特に病気を有しない健常者(特に高齢者)でも高くなります。したがって、この説明にはRF高値となる他の要因についての考察が抜けているという問題があります。

2つ目は、RF値の多寡が治療開始の判断基準にはならないという点です。RFが仮に15以下の基準範囲内であったとしても、RAの診断が正しく関節炎が存在するのであれば、それは治療しなければなりません。

RFや抗CCP抗体、MMP-3などのRAに係る血液検査は、どのクリニックでも測定は可能です。しかし、大事なことはその結果の解釈です。

リウマチ専門医でなければ、その解釈が困難であることを皆さんには理解いただきたいと思います。時にはリウマチ専門医であっても判断が難しいことがあります。

RAの治療介入を逃すような判断をされてしまった場合、あるいはRAではないのに不必要に治療介入がなされれば、それは自分自身に降りかかってきます。

「その言動はどういう立場の人間の判断なのか?」その情報を信じるかどうか、この判断軸が重要であることは、普遍的なものでしょう。