SAKEという大人の嗜み(松井酒造)
- 2022.08.13
本日は第2土曜日のため休診です。当院にはお盆休みという概念がないため、来週も通常通りの診療体制です。まとまった休みがあると、リズムが狂ってかなわんと感じるのは私だけでしょうか?リズムが狂うと、提供するパフォーマンスにも影響しますよね?だから嫌なんです。まあ、周りのスタッフからすると、お茶一つでさえルーティンがあるので、面倒くさくて仕方がないでしょうが・・・
たまに京都へ出かけると、必ずと言っていいほどデパートの日本酒コーナーに立ち寄ります。単にお酒を買うだけであれば家の近くの酒屋さんで事足りるわけですが、わざわざデパートまで立ち寄る理由は・・・酒造さんの出張販売ブースがそこにあるから。
自らそのブースに飛び込むことで、酒造さんのスタッフの方との会話を楽しむことができます。さながらそれは酒造見学。今まで知らない酒造さんのことを知るよい機会となるわけですね。家に帰ってから、その酒造さんのホームページに目を通す時間が私にとっての至福の時間なのかもしれません。
松井酒造さんは、伏見ではなく出町柳にある酒造さんです。京都の街中にも酒造さんがあるとは知りませんでした。享保十一年創業とのことで、300年近くの歴史があります。
この瓶格好よくないですか?まずは色!「ルリ」と名付けられた綺麗な瑠璃色!ラベルも直接瓶に描かれている(しかも油絵のような立体感)のですが、これが一つの完成された美術品なのです。ロゴは書家の紫舟さんによるものです。線の一本一本にスゲェと感じます。「神蔵」の神の最後の縦の線・・・こんな線書けます???これらの書体を眺めながら1時間は呑めますね。
中でもハマったのが、酒造さんのロゴ。松に蔦(つた)なのですが、蔦が化学式になってる~~
C6H12O6→2C2H5OH+2CO2
ブドウ糖が酵母の働きにより発酵されてエタノールになるわけですが、日本中に酒造さんは数多あっても、日本酒は全てこの式で表されるわけです。なのに味は千差万別。面白くないですか~?
自らの知らない世界に飛び込むことにより、たくさんの酒造さんの想いを知ることができます。それはきっと自分の仕事にも繋がることだと思っています。って呑む言い訳を作っているだけですかね。(主)