第33回中部リウマチ学会

  • 2022.09.03

 9/2(金)・9/3(土)の両日、岐阜市で第33回中部リウマチ学会が開催されました。クリニックを休診にし、学会参加・発表して参りました。

 重鎮の先生方が(まるで審査員の如く・・・)会場の前列を陣取っておられます。普段よりも大きなプレッシャーを感じながらの発表でした。自らを曝け出し、他人の評価を受ける機会があるということは非常に大事なことです。どれだけ偉そうなことを言ったって、他人に認められなければそこに価値はないのですから・・・

 患者さんがどうすれば幸せになるのか?そのためにどのようなクリニックにしたいと思っているのか?おそらく他の先生方にはないであろう発想とアプローチを口演しましたが、会場の皆さんにはどのように映ったのでしょうか?やはり、私は「変人」かもしれません。しかし、人と違うことを厭わず恐れず、本気でその変人であることを突き詰めて行けば、必ずそこに新しい価値が生まれるはずです。5年後、10年後の自分の姿、クリニックの姿、ひいてはそこに生まれる新しい価値は、すでに私の目には明確に映っています。

 今回の学会長の佐藤正夫先生が閉会の挨拶で、「どんだけいいチームを作ろうが、どんだけ素晴らしい連携ネットワークを作ろうが、結局のところ皆が患者さんの方向を向いていないとダメなんです」と言われていました。この学会に参加して本当に良かったと感じた瞬間でした。患者さんそっちのけで議論したって何の意味もないということです。小さな組織ですが、私もリーダーとして常にスタッフ皆にしっかり意識付けをしていこうと思いました。

 振り返れば、佐藤先生と初めてお会いしたのは、2014.05.31大垣での研究会でした。岐阜にはすごい人がいるもんだと、あまりの衝撃に岐阜羽島駅で西日を浴びながらしばし佇んだあの日を、昨日のことのように思い出します。佐藤先生とは、年内にまた、岐阜と滋賀のリウマチケアナースの交流の会でお会いする予定です。

 また、来年の中部リウマチ学会長である山﨑秀先生とも直接お話させていただく機会がありました。2018年の臨床リウマチ学会での私の口演後に山﨑先生からお声かけしてくださり、2019.10.19には長野市で講演させていただく機会がありました。以後、信州と滋賀のリウマチケアナースの交流会を定期的に行っています。2022.11.18にも松本市で講演させていただく予定です。

 私は、佐藤先生や山﨑先生よりも15年若輩になりますが、自分のモデルとなる熱い先生方と交流させていただいていることを大変幸せに思います。その背中を見ながら、自分の5年後10年後の具体的な像を作り上げていくのです。決してコピーではなく、湖北医療圏や滋賀県の実情に沿った形を模索していかなくてはなりません。今の私に見えているものは、滋賀のリウマチ診療に携わっている他の医師には誰一人として見えていないでしょう。だから、一瞬間・一瞬間、心を燃やしながら私がやるしかないのです。(主)